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ユーロ圏国債利回り、米イラン協議報道で安定化 短期債は低下

週明け3日のユーロ圏国債市場では、利回りが総じて安定した。トランプ米大統領がイランとの直接協議の開始を発表したことで原油価格が急落し、短期的なインフレ圧力が後退したことから、短期債の利回りは低下した。
米・イラン協議で原油価格が急落
トランプ米大統領がイラン当局者との直接協議を3日に開始すると発表し、ホルムズ海峡の再開に向けた合意を目指して計画していた軍事攻撃を中止したことが材料視された。この報道を受け、世界の原油価格は4%以上下落した。
原油価格の急落は、エネルギー価格主導のインフレに対する市場の懸念を和らげ、ユーロ圏の債券価格を下支えした。これにより、金利動向に敏感なドイツ2年債利回りは2.766%に低下した一方、指標となるドイツ10年債利回りは3.155%でほぼ横ばいとなった。
7月の市場動向とECBの引き締め観測
Ad7月の欧州国債市場は、米・イラン間の紛争激化やエネルギー価格の急変動、米連邦準備制度理事会(FRB)の不透明な金融政策ガイダンスなどを背景に、厳しい展開となっていた。ドイツの10年債利回りは月間でおよそ30ベーシスポイント急騰し、一時3.21%近辺と15年ぶりの高水準を記録した。
市場では、欧州中央銀行(ECB)による追加の金融引き締め観測が根強い。ユーロ圏の第2四半期GDP成長率が市場予想の2倍となる0.4%増と底堅さを示した一方、7月の消費者物価指数(CPI)速報値では、コアインフレ率がサービス価格の上昇を主因に2.5%へ加速した。ECBは9月10日の政策理事会で追加利上げに踏み切るとの見方が有力視されており、市場は年内に少なくとも1回、場合によっては2回の追加利上げを織り込んでいる。
今後の見通し
原油価格の下落は市場に一時的な安堵感をもたらしたが、投資家は今後発表される8月の経済指標を注視している。欧州の国債利回りの上昇が一服したのか、あるいは根強いコアインフレが利回りを秋に向けて再び押し上げるのか、今後のデータが焦点となる。