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欧州ガス価格、年初来高値から反落 供給リスクと低在庫が下支え

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Sep 15, 20261 min read
欧州ガス価格、年初来高値から反落 供給リスクと低在庫が下支え
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欧州の天然ガス卸売価格は15日、前日に付けた2023年の最高値から小幅に反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、トレーダーが利益を確定する動きが優勢となった。

指標となるオランダのガス先物TTFの期近物は、0.7%安のメガワット時(MWh)あたり82.80ユーロ近辺で取引された。前日のピークである83.40ユーロからわずかに値を下げた形だ。英国の卸売ガス価格も同様に0.7%下落し、1サームあたり200.10ペンスとなった。

根強い供給懸念が価格を高止まりさせる

短期的な価格調整にもかかわらず、欧州のガス市場は依然として深刻な供給リスクに直面しており、価格にはリスクプレミアムが上乗せされた状態が続いている。欧州ガスインフラストラクチャー(GIE)のデータによると、欧州連合(EU)域内の地下ガス貯蔵施設の貯蔵率は約68%にとどまり、過去5年間の季節平均を下回っている。

この低水準の在庫は、エネルギー市場の脆弱性を浮き彫りにしている。日本の大手電力会社JERAの可児行夫CEOは14日、欧州の在庫枯渇は、ホルムズ海峡周辺での海上輸送の長期的な混乱や、スポットLNG(液化天然ガス)貨物の国際的な獲得競争の激化に対して、電力網を極めて脆弱にすると警告した。

原油高と地政学的リスク

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供給不安を増幅させているのが、地政学的リスクと原油価格の高騰だ。サウジアラビアが、イランの支援を受ける勢力によるパイプライン攻撃を非難したことを受け、北海ブレント原油先物は15日に1.2%上昇し、1バレル113ドルを突破した。

さらに、紅海におけるフーシ派による商船への新たな攻撃は、海上輸送の正常化を遅らせている。ホルムズ海峡のタンカーの安全な通航を交渉する目的でオマーンで予定されていた重要な外交会合が延期されたことも、カタール産LNGの輸出に対する制約を維持する要因となっている。

金融政策への影響

エネルギー価格の高騰は、欧米の中央銀行による金融引き締め政策を長期化させる可能性が高い。欧州中央銀行(ECB)が先週0.25%の利上げを決定したのに続き、米国では連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCを開始。市場は90%の確率で0.25%の利上げを織り込んでいる。エネルギーコストがインフレを押し上げる中、金融当局は物価の二次的波及を防ぐため、引き締め姿勢を維持すると市場関係者は見ている。

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