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欧州国債、5週続落 ECB利上げと原油高で売り優勢

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欧州中央銀行(ECB)による利上げと、エネルギー価格高騰を背景としたインフレ懸念から、ユーロ圏の国債が5週連続で下落(利回りは上昇)した。指標となるドイツ10年物国債の利回りは、週間ベースで3月以来最悪のパフォーマンスとなる見込みで、歴史的な高水準に近づいている。
ECB利上げと原油高が背景
今週の債券売りを加速させたのは、木曜日に発表されたECBの政策決定だ。ECBは預金ファシリティ金利を25ベーシスポイント引き上げ、2.50%とすることを決定した。
この決定を受け、市場では秋の利上げ休止観測が急速に後退。政策金利に敏感なドイツ2年債利回りは、前日に過去2カ月で最大の日中上昇を記録し、3.181%まで上昇した。
さらに、中東の供給規制や紅海でのフーシ派の活動を背景に、ブレント原油が1バレル109ドルを突破したこともインフレ懸念を煽っている。短期金融市場では、ECBが年末までに追加で利上げを実施する確率が非常に高いと織り込まれ始めている。
主要国の利回り動向
債券市場への圧力は、ユーロ圏全体で観測されている。
Ad- ドイツ10年債利回り: ユーロ圏のベンチマークとされる同利回りは3.505%まで上昇し、週初につけた2011年以来の高水準に迫った。
- フランス30年債利回り: 域内の金利上昇とパリの構造的な財政赤字への懸念が重なり、2003年以来の高水準に達した。
市場参加者は、欧州の借入コストが二次的な価格効果を抑制するため、2026年後半まで引き締め的な領域に留まる可能性を織り込みつつある。
市場の焦点は米インフレ指標へ
今週の市場の最終的な注目材料は、米国労働統計局が発表する8月の消費者物価指数(CPI)となる。木曜日に発表された米生産者物価指数(PPI)が予想を上回る5.4%の上昇率を示したことを受け、市場の警戒感は高まっている。
米CPIが再び強い結果となれば、9月15〜16日の会合で米連邦準備理事会(FRB)が利上げを決定するとの見方が固まり、世界の国債利回りに対してさらなる上昇圧力がかかる可能性がある。