Story
キュリス株が11%急騰、がん治療薬エマブセルチブの良好な臨床試験データ受け

Summary
バイオテクノロジー企業のキュリス社(NASDAQ: CRIS)の株価が22日、開発中のがん治療薬候補エマブセルチブに関する良好な臨床試験データが発表されたことを受け、11%急騰した。
Text size
Background
バイオテクノロジー企業のキュリス社(NASDAQ: CRIS)の株価が22日、開発中のがん治療薬候補エマブセルチブに関する良好な臨床試験データと、別の試験における登録患者数のガイダンス引き上げを発表したことを受け、11%急騰した。市場は、同薬の開発進展を好感している。
「TakeAimリンパ腫」試験の最新データ
キュリス社が発表した原発性中枢神経系リンパ腫(PCNSL)を対象とする「TakeAimリンパ腫」試験の最新データ(2026年7月1日時点)では、有望な結果が示された。エマブセルチブは、経口投与可能なIRAK4およびFLT3阻害剤で、BTK阻害剤と併用して開発が進められている。
- BTK阻害剤の未治療歴患者(7人):全奏効率(ORR)86%
- BTK阻害剤の治療歴がある患者(39人):全奏効率(ORR)26%
この結果は、特にこれまで治療を受けていない患者群において高い有効性を示唆しており、投資家の期待を高める要因となった。
Ad承認申請への期待と今後の見通し
同社は、2025年に米国食品医薬品局(FDA)および欧州医薬品庁(EMA)との協議を完了しており、現在進行中の試験が再発・難治性のPCNSLに対する迅速承認申請を裏付ける可能性があるとの見解を得ていると報告した。これは、商業化への道のりにおいて重要なマイルストーンとなる可能性がある。
さらに、慢性リンパ性白血病(CLL)を対象とした「TakeAim CLL」試験についても、2026年末にデータを報告する予定の患者数を、従来の5人から5~10人に引き上げると発表した。7月上旬までに最初の6人の患者が同意し、7月末までに最初の5人への投与が開始される見込みであり、開発が順調に進んでいることを示している。