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CoreWeave株が上昇、Nvidia最新GPUクラスター導入と長期リース契約を好感

Summary
AIクラウドインフラを手掛けるCoreWeaveの株価が時間外取引で上昇。Nvidiaの最新AIインフラの導入発表と、データセンターに関する長期リース契約の締結が、技術的優位性と収益安定性への期待を高めた。
AIクラウドインフラ大手のCoreWeaveの株価は16日、市場開始前の時間外取引で3.2%上昇した。同社がNvidiaの最新AIインフラを大規模に導入したことや、データセンターの長期リース契約を締結したことなどが好感された。
Nvidia最新技術の導入で先行
CoreWeaveは取引開始前、Nvidiaの最新アーキテクチャである「Vera Rubin NVL72」のマルチラッククラスターを自社のクラウドプラットフォームに導入したと発表した。このシステムは、数百基のNvidia Rubin GPUとVera CPUを単一のスケールアウトクラスターとして接続し、大規模なAIのトレーニングや推論ワークロードに対応する。
同社は、AIクラウドプロバイダーとして初めてNvidiaの最先端GPUアーキテクチャをマルチラックスケールで導入した企業となる。さらに、AIオブジェクトストレージも拡張し、従来のストレージクラスターと比較して遅延を大幅に削減し、ローカルNVMe並みの読み取り速度を実現したと述べている。
収益基盤を強化する長期契約
追い風となったもう一つの材料は、Blockfusion USAの子会社であるNorth East Dataとの間で締結された、ニューヨーク州ナイアガラフォールズのキャンパスに関する15年間のアンカーリース契約だ。この契約には5年間の更新オプションが2回含まれており、第2四半期時点で約1040億ドルに上る受注残高に、さらなる長期的な収益の安定性をもたらす。
Ad一方で、同社のNitin Agrawal最高財務責任者(CFO)が9月14日に約66,576株を売却したが、これは譲渡制限付き株式ユニット(RSU)の権利確定に伴う源泉徴収義務を果たすためのものであり、同社の株価見通しに関する裁量的な判断を反映したものではないとされている。
市場の評価と今後の展望
今回の株価上昇は、投資家がCoreWeaveのハードウェアにおけるリーダーシップと収益安定性を具体的に評価した結果と言える。しかし、市場には懸念材料も存在する。Bernsteinは9月14日、AIモデル開発の最前線を担う企業からトレーニングペースの減速を求める声が上がっていることを理由に、CoreWeaveに対する「売り」の評価を維持した。こうした動きは、同社のようなデータセンター開発企業に不釣り合いな打撃を与える可能性があると指摘している。
この懸念が、同社の株価が52週高値の153.20ドルを大きく下回る水準で推移している一因と考えられる。株価は52週安値の60.55ドルからは回復基調にあるものの、AI分野のマクロ的なセンチメントや設備投資への懸念が、同社の事業運営の勢いに対する重しとなり続けている。