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シェブロンCEO、原油の緩衝材枯渇で価格上昇リスクを警告

Summary
シェブロンのマイク・ワースCEOは、これまで価格高騰を抑制してきた世界の原油の緩衝材(備蓄など)が枯渇したと指摘。今後数カ月は地政学的リスクを背景に、価格がさらに上昇する可能性が高いとの見方を示した。
シェブロン(Chevron)のマイク・ワース最高経営責任者(CEO)は11日、これまで原油価格の上昇を抑制してきた世界の石油備蓄などの緩衝材がほぼ使い果たされたと指摘し、今後数カ月で価格がさらに上昇する可能性があるとの見解を示した。ロイター通信が報じた。
原油価格、今後数カ月は上昇リスクが優勢か
テキサス大学オースティン校で開催されたエネルギー会議で講演したワース氏は、イラン戦争の勃発以降に各国が市場に放出した備蓄原油や、制裁対象国からの海上在庫といった価格抑制要因が「すでに使い果たされた」と述べた。
これらの緩衝機能が失われたことで、市場は供給ショックに対してより脆弱になっている。ワース氏は「価格が急速に軟化するシナリオは想定しにくい」とし、「今後数カ月、リスクは上向きに傾いている」と付け加えた。
市場への影響と背景
供給不安を背景に、市場ではすでに価格上昇が顕著になっている。ウクライナによるロシアの製油所への攻撃なども供給を引き締める要因となっている。
Ad- ブレント原油先物: 週間で8%の上昇となる見込み。
- 米国のディーゼル価格: 10日、平均価格が初めて1ガロンあたり6ドルに達した。
これまで各国政府は、価格急騰を抑えるために戦略石油備蓄の協調放出などを実施してきたが、その余力は限定的になりつつあることをワース氏の発言は示唆している。
シェブロンの事業展開
ワース氏はまた、同社の事業についても言及した。カザフスタンのテンギス油田から黒海へ原油を輸送するカスピ海パイプラインコンソーシアムの操業への影響は、以前より減少しているという。
さらに、ベネズエラでの事業拡大計画について、計画されている70億ドルの投資は、現地の既存合弁事業が生み出すキャッシュフローのみで賄う方針を明らかにした。シェブロンは同国での生産量を2031年までに日量約60万バレルへと倍増以上させることを目指している。