Story
ビットコイン、77,100ドルに下落 中東情勢の緊迫化と米金利上昇が圧迫

Summary
ビットコイン価格が木曜日に下落。イランを巡る地政学的リスクの高まりと米国債利回りの急騰が、市場のリスク選好を後退させた。
ビットコインは木曜日、中東情勢の緊迫化と米国債利回りの上昇が投資家のリスク選好を圧迫し、主要な暗号資産(仮想通貨)とともに下落した。世界最大の暗号資産であるビットコインは、米国東部時間午前9時45分時点で2.6%安の77,180.6ドルで取引された。
地政学リスクと金利上昇が重荷
市場では、米国とイラン間の紛争激化が強く意識されている。イランがホルムズ海峡周辺で船舶への攻撃を行ったと主張する一方、米国はイランの石油タンカーを撃沈したと発表しており、双方の対立は今週に入り最も激しい局面を迎えた。
この地政学的リスクの高まりは原油価格を押し上げ、ブレント原油は1バレル100ドル超の水準を維持している。原油高はエネルギー主導のインフレ懸念を再燃させ、米連邦準備制度理事会(FRB)が今後数ヶ月にわたりタカ派的な金融政策を維持するとの観測を強めている。
同時に、米国債利回りも今週急上昇し、リスク資産へのさらなる圧力となっている。米10年債利回りは3年ぶりの高水準に達した。金利の上昇は、流動性に依存する投機的な資産であるビットコインにとって不利な環境であり、過去の利上げ局面では価格が伸び悩む傾向があった。
アルトコインも全面安
Adビットコインの下落に追随し、暗号資産市場は全般的に軟調な展開となった。主要なアルトコインも軒並み値を下げている。
- 時価総額2位のイーサリアム(ETH)は3.1%安の2,425.32ドル。
- リップル(XRP)は4.7%下落。
- ソラナ(SOL)は4.2%、カルダノ(ADA)は3.6%、バイナンスコイン(BNB)は約5%それぞれ下落した。
市場の見方:コインベースCEOは「底打ち」を示唆
こうした市場環境の中、米大手暗号資産取引所コインベース・グローバルのブライアン・アームストロング最高経営責任者(CEO)は、ビットコインは現在のサイクルで底を打ったとの見方を示した。同氏はブルームバーグTVのインタビューで、「ビットコインは4年周期に従う」と述べ、次の半減期が近づくにつれて今後1〜2年で価格は徐々に回復するとの個人的な見解を語った。
アームストロング氏はまた、米国の暗号資産規制の明確化が進んでいる点にも言及。業界にとって「重要な節目」となりうる法案が上院で可決に近づいていると指摘した。