Story
バークレイズ、スペースXとの合併見通しを理由にテスラ株の投資判断を「オーバーウェイト」に引き上げ

バークレイズは、スペースXとの合併の可能性が高まっていることを理由に、テスラ(TSLA)の投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に引き上げ、目標株価を370ドルから450ドルに引き上げた。顧客向けレポートの中で、同行のアナリストは、この合併の可能性が「テスラの強気シナリオの重要な要素」になったと述べ、この見方が月曜日のプレマーケット取引でテスラ株を約2%押し上げる要因となった。
合併シナリオが勢いを増す
バークレイズのアナリスト、ダン・レヴィ氏は、合併は「非常に期待されている」とし、この期待感が買収プレミアムを通じて株価の上昇を促すだろうと述べた。また、レポートでは、正式な発表前に投資家が空売りする可能性は低いことから、合併シナリオは下落リスクを抑制すると指摘している。同行の見解は、先週のスペースXの決算説明会で、イーロン・マスクCEOが両社が合併の可能性を探るための特別委員会を設置したことを明らかにし、「合併には大きなメリットがある」と述べたことを受けてのものだ。
レヴィ氏は、スペースXによるテスラの株式交換による買収が最も可能性の高い形態だと考えている。これは主に、スペースXの二種類の株式を発行する仕組みによるものだ。このような買収が実現すれば、マスク氏が掲げるテスラ株の保有比率を現在の約20%から約25%に引き上げるという目標達成に役立つだろう。スペースXにおけるマスク氏の保有比率は約48%、議決権比率は約82%であることから、バークレイズは、合併後の新会社においてマスク氏が議決権の約53%を掌握できると試算している。
コア事業のファンダメンタルズ改善
Ad合併の憶測とは別に、バークレイズはテスラのコア事業における強化傾向に注目した。アナリストは、同社の最近の決算発表からいくつかの好材料を挙げている。
- 自動車事業:2年連続の減少の後、今年は成長軌道に戻る見込み。完全自動運転(FSD)需要とギガ上海からの輸出増加により、2027年にはさらなる成長が見込まれる。
- エネルギー部門: データセンターからの強い需要により、エネルギー事業は「2027年の受注がほぼ完売」しており、出荷量は50%を超える伸びが見込まれる。
- ロボタクシーの転換点: 2025年6月のサービス開始後、当初は伸び悩んでいたロボタクシーだが、バークレイズは「走行距離が急激に伸びている」と指摘している。これは、北米で第3四半期に販売された新車におけるFSD(完全自動運転)搭載率が*75%**を超えたことと一致する。
取引成立への道
バークレイズは、この取引は「事実上成立した」と見ているものの、依然として大きなハードルが存在する。いかなる取引も、両社の発行済み議決権総数の50%を超える承認が必要となる。バークレイズはこの点を「高いハードル」と表現しており、マスク氏自身も先週の電話会議でこの点を認めている。しかしながら、バークレイズは現在、この取引の可能性を株価上昇の主要な起爆剤と見なしている。