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Alphabet決算、AIモデル「Gemini」の遅延と巨額投資が懸念材料に

アルファベットが水曜日に発表を予定している第2四半期決算を前に、投資家の間で同社に対する監視の目が厳しくなっている。AI分野での巻き返しに不可欠な次世代モデルの投入が遅れていることに加え、データセンターへの巨額投資の採算性に対する懸念が、株価の重しとなっている。
AI戦略の遅延と巨額の設備投資
同社は、AIコーディングツールなどの市場で競合に追いつくために開発された次期主力モデル「Gemini 3.5 Pro」のローンチを6月から延期した。この遅延は、中国のオープンソースモデルが台頭し、AI利用コストの高騰が懸念される中で、投資家の不安を煽っている。
アルファベットは4月、2026年の設備投資(CapEx)見通しを1800億ドルから1900億ドルに引き上げた。この巨額投資への懸念から、同社の株価はクラウド事業の好調な売上を発表した4月下旬以降、約9%下落しており、他の「マグニフィセント・セブン」銘柄に後れを取っている。
競争激化と市場の見方
AI分野での競争は激化しており、Geminiの共同リーダーであったノーム・シャジール氏など、著名な人材が競合他社へ流出する事態も発生している。しかし、アナリストはグーグルの強みが、AIモデルやクラウドインフラ、カスタム半導体に加え、巨大な消費者向け配信ネットワークを保有している点にあると指摘する。
Aptus Capital Advisorsのポートフォリオ・マネージャーであるデイブ・ワグナー氏は、「グーグルがAIコーディングで機を逸しているのは事実だが、同社の戦略はエコシステム全体にある」と述べている。
Ad第2四半期決算への見通し
こうした懸念はあるものの、市場の業績予想は比較的堅調だ。LSEGがまとめたデータによると、アナリストは第2四半期の売上高が前年同期比21.3%増の1169億3000万ドルに達すると予想している。
事業別の見通しは以下の通り:
- クラウド事業売上高: 第1四半期に記録した63%増に続き、今期も64%程度の高い成長率を維持すると予測されている。メタ・プラットフォームズやアンスロピックとのカスタムAIチップに関する大型契約が寄与している。
- 広告収入: 13.7%増と、クラウド事業に比べて緩やかな成長が見込まれている。
株価は直近で軟調に推移しているが、年初来では依然として約13%上昇しており、「マグニフィセント・セブン」の中では2番目に高いパフォーマンスを維持している。