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中国航空各社、エアバス機95機を178億ドルで発注 機材更新を加速

Summary
中国国際航空や海南航空など3社が、機材更新と輸送能力増強のため、総額約178億ドルのエアバス機95機を発注した。パンデミック後の需要回復を見据えた動きとなる。
中国の航空会社3社が、輸送能力の増強と機材の近代化を目的として、合計95機のエアバス製航空機を発注した。上海証券取引所への提出書類によると、契約の定価(カタログ価格)総額は約178億ドルに上る。
発注の詳細
今回の発注は、中国国際航空(エアチャイナ)とその子会社である深圳航空、そして海南航空によるもの。各社の内訳は以下の通り。
- 中国国際航空: ワイドボディ機(双通路機)のA350-900型機を15機。定価総額は約60.9億ドル。納入は2030年から2032年にかけて予定されている。
- 深圳航空: ナローボディ機(単通路機)のA320neoファミリーを40機。定価総額は約63.5億ドル。納入は2029年から2032年の計画。
- 海南航空: A320neoファミリーを40機。定価総額は最大54億ドル。納入は2028年から2032年にかけて行われる見込み。
中国国際航空は提出書類の中で、大規模な発注に伴う大幅な割引がエアバスから提示されており、実際の取引価格は定価を下回ると説明している。これは航空機取引における標準的な慣行である。
市場の背景と狙い
世界第2位の航空市場である中国では、パンデミック後の需要回復に伴い、航空各社が機材の再構築と拡大を急いでいる。今回の発注は、燃費効率の高い新型機を導入することで、運航コストを抑制しつつ競争力を高める狙いがある。
Adこの発注により、中国国際航空グループの総輸送能力(旅客・貨物)は、2025年12月末時点の予測値から約7.1%、深圳航空単体では約4.3%増加する見込み。ただし、一部の機体は退役する旧型機の後継として導入される。
一方で、中国の大手航空会社は依然として厳しい経営環境に直面している。中国国際航空は、燃料価格の高騰が利益を圧迫したとして、今年上半期に最大26億元の純損失を計上する見通しを示している。
中国市場でのエアバスの優位性
今回の契約は、中国の航空会社による大規模なエアバス機発注が続いていることを示すものだ。今年に入ってからも、中国東方航空がA320neoファミリー101機とA330neoを25機、中国南方航空とその子会社の厦門航空が合計137機のエアバス機を発注している。
エアバスのA320neoファミリーは中距離路線でボーイングの737 MAXと競合し、A350-900は長距離国際線で広く使用されている主力機材である。一連の発注は、中国市場におけるエアバスの優位性を改めて浮き彫りにした形だ。