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米電力会社、AIデータセンター需要急増で変圧器など設備確保に奔走

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Jul 9, 20261 min read
米電力会社、AIデータセンター需要急増で変圧器など設備確保に奔走
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人工知能(AI)データセンターの爆発的な建設ラッシュが、米国の電力インフラに深刻な供給制約をもたらしている。電力会社は、電圧を調整する変圧器をはじめとする重要設備の確保に奔走しており、納期は数年単位に長期化し、価格も高騰している。

AIブームが電力網を圧迫、納期は数年待ちに

コンサルティング会社ウッド・マッケンジーによると、AIインフラの急速な拡大が、かねてから不足していた電力網設備の需給をさらに逼迫させている。特に大型の変圧器は市場での不足が顕著で、以前は約1年だった納期が複数年に及ぶケースも出ている。

  • 発電機用昇圧変圧器の納期は、2024年の平均143週から2026年第1四半期には160週を超えた。
  • 高圧回路遮断器の納期も、2023年の77週から2025年下半期には125週にまで長期化している。

ウッド・マッケンジーのシニアアナリスト、ベン・バウチャー氏は「市場投入までの時間を非常に重視する開発者にとって、設備の入手可能性が最大の懸念事項になっている」と指摘する。変圧器のコストは、種類によっては今後1年間で4%から最大10%上昇する可能性があるという。

データセンターの電力需要が急増

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供給不足の背景には、データセンターの驚異的な電力需要の伸びがある。ウッド・マッケンジーの分析によれば、米国のデータセンターの電力容量は、現在の約24ギガワット(GW)から2030年には110GWに達する見込みだ。これは同期間における電気自動車(EV)の電力消費量の8倍に相当する。

電力設備市場全体に占めるデータセンターの割合も、2020年の2%弱から、需要拡大が加速するシナリオでは40%にまで膨れ上がる可能性があると予測されている。この需要増に対応するため、連邦規制当局は先月、送電網の運用者に対し、データセンターなどを迅速に接続するための新たな規約を検討するよう指示した。

電力会社は供給確保に奔走

こうした課題に対し、電力会社や開発者は様々な対策を講じている。カリフォルニア州のローズビル電力公社のダン・ビーンズCEOによれば、同社は以前、プロジェクトの約1年前に設備を調達していたが、現在は3年単位で計画を立てている。さらに、大型変圧器の納期が3年を超えるため、5年先を見越して設備を発注しているという。

また、供給元を多様化する動きも広がっている。ビーンズ氏によると、入札に参加する供給業者の約4分の3が中国や韓国などの海外企業になった。開発者は単一の地域やメーカーに依存しないよう、複数のサプライヤーと長期契約を結んでいる。場合によっては、生産枠を早期に確保するために、前払いや有利な支払い条件を提示するケースもあると、バルチラ・エナジー・ストレージのミスカ・プッキラ氏は述べている。

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