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アドビ株が下落、第4四半期の売上高見通しと経営陣刷新を嫌気

アドビ(ADBE)の株価が11日の時間外取引で下落している。第3四半期決算は市場予想を上回ったものの、続く第4四半期の売上高見通しが予想に届かなかったことに加え、CEOの交代を含む大幅な経営陣の刷新が発表されたことが嫌気された。
第4四半期の見通しが失望を誘う
アドビが発表した第3四半期(会計年度)の売上高は67億6000万ドル、非GAAPベースの1株当たり利益(EPS)は6.13ドルとなり、いずれもアナリスト予想を約1%上回る好調な結果となった。しかし、投資家の注目は将来の成長性に向かった。
同社が示した第4四半期の売上高見通しの中間値が市場コンセンサスをわずかに下回ったため、短期的な成長軌道に対する懸念が浮上。決算発表を受け、同社株は時間外取引で2.8%下落した。
経営陣の刷新と幹部の退任
決算と同時に、経営陣の大幅な刷新も発表された。長年CEOを務めてきたシャンタヌ・ナラヤン氏は執行会長に就任し、現在カスタマー・エクスペリエンス・オーケストレーション部門を率いるアニル・チャクラヴァーシー氏が2026年12月1日付で新社長兼CEOに就任する。
さらに、主要事業であるクリエイティブ部門を統括し、ナラヤン氏の後継候補の一人と目されていたデビッド・ワドワーニ氏も退社することが明らかになった。重要な時期に経営トップ2人が同時に交代することに対し、投資家の間ではリーダーシップの継続性に疑問符が投げかけられている。
Ad市場の懸念とアナリストの見方
モルガン・スタンレーは、アドビ株に対する「アンダーウェイト」の評価と目標株価240ドルを維持。決算内容を精査した上で、「事業好転を示す説得力のある兆候は見られない」と慎重な姿勢を崩していない。
市場では、以下の点が引き続き懸念材料となっている。
- フリーミアム(無料版)から有料版への顧客転換のペース
- AI関連の年間経常収益(ARR)が前年同期比で150%以上急増したものの、中核事業であるクリエイティブ・クラウドへの競争圧力を相殺できるか
この日はS&P 500が0.5%上昇するなど米国市場全体が堅調に推移しており、アドビ株のアンダーパフォームが際立っている。好決算にもかかわらず、見通しの弱さと経営陣の交代という複合的な要因が、高まっていた投資家心理を冷やす結果となった。