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ザマナート、GCCの2500億ドルSME資金調達ギャップを対象に最大1億ドルのトークン化ファンド設立

ザマナートは、湾岸協力会議(GCC)地域における中小企業(SME)の資金調達ギャップを埋めることを目的とした、最大1億ドル規模のトークン化プライベートクレジットファンド「Zamanat Fund CEIC Limited」を後援すると発表した。ドバイ国際金融センター(DIFC)を拠点とするこのファンドは、域内の推定2500億ドルに上るSME向け融資不足問題に取り組む。
GCCのSME資金調達ギャップを狙う
GCC地域においてSMEは経済成長の中核を担う一方で、伝統的な金融サービスを十分に受けられていない。同社の発表によると、UAEではSMEがGDPの半分以上を創出し、民間部門の雇用の大部分を占めているにもかかわらず、銀行融資全体の10%未満しか受けていないのが現状だ。
新設されたファンドは、域内のプライベートクレジットに投資し、従来の融資チャネルでは資金調達ニーズが満たされない優良な地元企業に資本を供給する。この戦略は、サウジアラビアの「ビジョン2030」やUAEの「センテニアル2071」に掲げられた、SMEの参画拡大や民間部門の成長促進といった国家目標を支援するものだ。
ザマナートの創業者兼CEOであるウマイル・タリク氏は、「GCC全域の優良企業は、健全なファンダメンタルズにもかかわらず、依然として成長資金へのアクセスに苦労している。当ファンドは、こうした企業と機関投資家資本を結びつける信頼性の高いルートを構築するために後援された」と述べた。
トークン化によるプライベート市場へのアクセス拡大
トークン化は、原資産となる投資や信用のプロファイルを変えることなく、従来はアクセスが困難だったプライベート市場資産を取り巻くインフラを拡大する技術だ。このファンドは、地域のプライベートクレジット戦略、DIFCのファンド構造、そしてZIGChain上でのデジタル発行を組み合わせている。
ファンドの主な特徴は以下の通り。
Ad- 規制準拠: ドバイ金融サービス機構(DFSA)の規制下にあるクローズドエンド型ファンドで、「免除ファンド」および「クレジットファンド」として登録されている。
- 運用体制: 運用はTruleum Venture Partners Limitedが、管理はApex Groupが担当する。
- デジタル証券: ファンドの持分は、規制されたホワイトリスト環境内で「ZM1インベストメント・トークン」としてZIGChain上で発行される。
この仕組みにより、DFSAが定める「プロフェッショナル顧客」の基準を満たす適格投資家が、機関投資家と共に参加することが可能になる。これは、GCCのプライベートクレジットをDFSA規制下のトークン化された構造に組み込む初の具体的な実証例となる。
デジタル・シャリア資産市場の構築
ザマナートは、より広範な目標として「デジタル・シャリア資産」のグローバル市場構築を掲げている。LSEGとICDの報告書によると、世界のイスラム金融資産は2029年までに9.7兆ドルに達すると予測されており、デジタルかつシャリアに準拠した資産への需要は、それを支えるインフラの整備を上回るペースで成長している。
今回のファンドは、ザマナートの広範な構想における規制準拠のファンド・トークン化能力を証明するものだ。ただし、同社は当ファンド自体がイスラム・ファンドではなく、シャリア準拠として販売されているものではないことを明記している。シャリアへの言及は、あくまで同社のより広範なプラットフォームと市場への野心に関連するものである。
ファンド管理者であるApex Groupの創業者兼CEO、ピーター・ヒューズ氏は、「ザマナートはデジタル資産の新たなカテゴリー創造を支援している。DFSAの規制枠組みの中で機関投資家レベルの構造とデジタル配信を融合させることは、この市場がどのように構築されるべきかの基準を示すものだ」とコメントした。