Story
安川電機、決算嫌気され株価続落 4月以来の安値水準に

Summary
安川電機の株価が大幅に続落し、4月下旬以来の安値を記録した。第1四半期決算で増収を確保したものの、営業利益が大幅に減少したことが市場の失望を招いた。
Text size
Background
ファクトリーオートメーション(FA)大手の安川電機(TYO:6506)の株価が14日、大幅に続落し、4月27日以来の安値を付けた。前日に発表された第1四半期決算において、増収にもかかわらず利益率が悪化したことが嫌気され、売りが続いている。
利益率の悪化が重荷に
14日の取引で、安川電機の株価は前日比11.8%安の5,265円まで下落した。同社が発表した第1四半期決算では、売上高が前年同期比で10.6%増加した一方、営業利益は19.2%減少した。
売上高は、半導体製造装置やAIインフラ、データセンター向けの旺盛な需要に支えられた。しかし、基幹業務システム(ERP)の移行に伴う混乱や、欧州での事業再編費用が利益を圧迫し、市場の失望を誘った。
市場の厳しい視線
Ad今回の決算では、通期の業績見通しが据え置かれたことも、投資家心理を冷え込ませる一因となった。市場では、好調な受注を背景とした業績の上方修正を期待する声があったためだ。
この反応は、AI関連サプライチェーン全体に対する投資家の目が厳しくなっていることを示唆している。AIインフラへの投資は依然として堅調だが、市場は高い株価評価を背景に、好調な受注を利益成長に結びつけられない企業に対して、より厳しい評価を下す傾向が強まっている。
受注は高水準を維持
一方で、明るい材料も存在する。同社の受注高は過去約15四半期で最高水準に達しており、需要自体は引き続き健全であることを示している。経営陣は、ERPシステム関連の混乱は一時的なものであるとの見解を示している。