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米債利回り、2日続伸 ジャクソンホール会議控えFRB議長発言に注目

米国債利回りが2営業日連続で上昇し、数週間ぶりの低水準から反発した。ワイオミング州で開かれるジャクソンホール会議を前に、投資家が米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の方向性を見極めようと慎重な姿勢を強めている。
ジャクソンホール会合を前に警戒感
木曜日の債券市場では、指標となる10年物米国債利回りが4.666%に上昇し、週初に付けた2週間ぶりの低水準からさらに離れた。金融政策の動向に敏感な2年債利回りは4.230%まで上昇し、2週間超ぶりの高値に迫っている。
エネルギー価格の安定化や根強いインフレ圧力を背景に、投資家は金曜日に予定されているパウエルFRB議長の基調講演を前に、債券ポートフォリオのデュレーション(平均残存期間)を短縮する動きを見せている。市場は、FRBがタカ派的な引き締め姿勢を維持するのか、あるいは政策緩和のシグナルを送るのか、議長の発言から手がかりを得ようと注目している。
欧州でも金利上昇が同調
米国の金利上昇は、欧州の国債市場の動きとも連動している。欧州中央銀行(ECB)からのタカ派的なシグナルを受け、欧州債券市場でも売りが優勢となった。
AdECBのイザベル・シュナーベル専務理事は、インフレ率を中期目標の2%に戻すためには「さらなる利上げが必要」との見解を示し、市場のタカ派的な見方を強めた。これを受け、ドイツの主要な国債利回りも上昇した。
- ドイツ2年債利回り: 2週間ぶりの低水準から2.810%に反発
- ドイツ10年債利回り: 3.226%に上昇
市場の注目点と今後の見通し
当面の市場の最大の注目点は、ジャクソンホール会議におけるパウエル議長の講演であることは間違いない。7月の個人消費支出(PCE)価格指数は、コア指数が市場予想通りだった一方、総合指数はやや加速しており、FRBの判断を難しくしている。
高水準で推移する米国の財政赤字も利回りへの上昇圧力となっている。一方で、米財務省が今週初めに発表した国債買い入れ規模の拡大策は、一時的に市場心理を支える場面も見られた。投資家は、今後の金融政策と経済指標の双方を注意深く見守ることになるだろう。