Story
USバンコープ株が下落、アナリストの慎重な見方とセクター全体の軟調さが重し

Summary
USバンコープの株価が16日の取引で下落。モルガン・スタンレーによる投資判断の維持や、バンク・オブ・アメリカの発表に端を発する金融セクター全体への懸念が売り圧力となっています。
USバンコープ(USB)の株価は16日午前の取引で1.6%下落し61.21ドルを付けました。同日開催されたバークレイズ・グローバル金融サービス・カンファレンスでの経営陣の発言が注目される中、アナリストによる慎重な見方や金融セクター全体への逆風が重しとなりました。
下落の背景
この日の売り圧力を強めた一因は、モルガン・スタンレーのアナリストがUSバンコープに対する投資判断を「ホールド」で維持したことです。同社が設定した目標株価は、市場コンセンサスである約67ドルを下回っており、短期的な株価上昇の余地が限られているとの見方を示唆しました。
また、同日午前9時45分(米国東部時間)から始まったバークレイズのカンファレンスでは、グンジャン・ケディア会長兼CEOとジョン・スターンCFOが登壇。金融業界が困難な状況に直面する中、投資家は経営陣の発言を注意深く見守っています。
金融セクター全体への懸念
Ad今回のUSバンコープ株の下落は、同社固有の問題だけではありません。金融セクター全体が9月14日以来、圧力にさらされています。これは、バンク・オブ・アメリカが同カンファレンスで、第3四半期のトレーディング収益が前年同期比で横ばいになるとの見通しを明らかにしたことがきっかけです。
この発表は主要な銀行株の広範な売りを誘発しました。16日の市場では、S&P 500が0.3%、ナスダックが0.65%上昇する一方で、金融株の多いダウ平均は小幅に下落しており、投資資金が金融セクターから成長株へと向かう動きが鮮明になっています。
これらの複合的な要因が、株式市場全体が堅調に推移する中でもUSバンコープの株価を押し下げる形となりました。同行の株価は52週安値の45.02ドルを大きく上回る水準にありますが、52週高値の66.08ドルからは後退しています。