Story
米国10年国債利回り、6週連続上昇、19年ぶりの高水準に

Summary
米国の指標となる10年物国債利回りは、堅調な経済指標と連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派的な発言が歴史的な債券市場の暴落をさらに深刻化させたことを受け、6週連続で上昇し、2007年以来の高水準に達した。
米国債の歴史的な売り浴びせは金曜日も続き、指標となる10年物米国債利回りは2007年以来の高水準に達した。この動きは、堅調な経済指標、エネルギー価格の高騰、そして世界各国の中央銀行によるタカ派的なシグナルを背景に、利回り上昇が6週連続となったことを意味する。
利回りが数十年来の高水準に
債券市場の急落により、利回りはイールドカーブ全体で急上昇し、いくつかの主要指標は20年近くぶりの高水準に達した。この急激な価格調整は、投資家がインフレの継続と今後の金利動向を懸念していることを反映している。
金曜日に報告された主な利回り動向は以下の通り。
- 10年物米国債利回りは、日中ピークで5.225%まで上昇し、2007年7月以来の高値を記録した後、5.169%付近で落ち着いた。
30年物米国債利回りは5.501%に達し、2004年6月以来の高水準となった。これは2026年5月以来最大の週間上昇幅である。
政策に敏感な2年物米国債利回りは4.901%まで上昇し、数カ月ぶりの高値圏で推移している。
Adタカ派的なFRBの姿勢が投資家の懸念を煽る
利回りの上昇は、堅調な米国経済活動と、FRB当局者によるタカ派的な発言が相まって加速している。FRBのマイケル・バー理事やニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁をはじめとする複数の政策担当者は、インフレ抑制のためにはさらなる利上げが必要になる可能性があるとの見方を強めている。
シカゴ連銀のオースタン・グールズビー総裁は、最近のエネルギーショックは継続的なインフレの脅威として捉えるべきだと具体的に警告したと、報道機関は伝えている。これを受けて、市場ではさらなる利上げへの期待が高まっている。 CMEのFedWatchツールによると、FRBの10月会合で0.25ポイントの利上げが行われる確率は70%と、週初めの50%から上昇しました。
市場への影響と見通し
利回り上昇に伴い、債券投資家は10年物米国債利回りが6%に達する水準を、市場全体のストレスを引き起こす可能性のある次の節目として注視しています。また、米国債の供給増加に対する懸念も売り圧力の要因となっており、投資家は長期債保有に対してより高い期間プレミアムを要求しています。
米国財務省は、最近40億7,800万ドルの長期債を購入したなど、買い戻しプログラムを通じて市場の安定化を図っていますが、今のところ利回り上昇圧力を食い止めるには至っていません。トレーダーらは、これらの介入策は、売り圧力の原動力となっている強力なマクロ経済的な逆風に対抗するには不十分だと指摘しています。