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スウォッチ株が続落、スイスフラン高で上半期利益が圧迫

スイスの時計大手スウォッチ・グループ(UHR)の株価が22日の取引で続落し、前日比3.7%安の179.45スイスフラン(CHF)で取引されている。前日に発表された2026年上半期決算で、スイスフラン高が利益を圧迫したことが明らかになり、売りが続いている。
上半期決算、為替の逆風が直撃
同社が発表した2026年上半期決算では、営業利益が前年同期の6800万CHFから5200万CHFへと減少した。この背景には、スイスフランの急騰がある。
為替レート固定ベースでの売上高は8.5%増と、アナリスト予想の約5.7%増を上回る好調さを示した。しかし、報告ベースでは約2億CHFの為替差損が発生し、売上高はわずか2%増の31億2000万CHFにとどまった。これにより、営業利益率は前年同期の2.2%から1.7%へと悪化した。
また、将来の需要回復を見越して生産部門の人員を維持するという経営判断も、短期的な利益率を圧迫する一因となった。
アナリストの目標株価引き下げが追い打ち
決算発表を受け、複数の金融機関が同社の目標株価を引き下げたことも、株価への下押し圧力となっている。これらの動きは、市場の慎重な見方を強める結果となった。
Ad- RBCキャピタル:投資判断「セクターパフォーム」を維持しつつ、目標株価を220CHFから210CHFに引き下げ。
- シティ:投資判断「中立」を維持し、目標株価を211CHFから200CHFに引き下げ。
- UBS:投資判断「売り」を維持し、目標株価を92CHFから90CHFに引き下げ。
アナリストの投資判断は「買い」が2社に対し、「中立」10社、「売り」8社と、全体的に慎重な見方が大勢を占めている。
市場の反応と今後の見通し
スウォッチ経営陣は、5月と6月に見られた力強い売上の加速は7月に入っても継続しているとし、下半期の売上と収益性の大幅な改善を見込んでいる。しかし、投資家は楽観的な見通しを評価する前に、具体的な業績改善の証拠を待つ姿勢を見せている。
根本的な需要は改善傾向にあるものの、スイスフラン高が収益に与える深刻な影響が、投資家の懸念材料となっている。米国市場が軟調に推移するなど、世界的なリスクオフ地合いも裁量消費関連株には逆風となっており、株価の上値を重くしている。