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ビットコイン価格、Strategy社の新戦略の明確化が鍵に=スタンダードチャータード銀行

スタンダードチャータード銀行は最新の投資家向けメモで、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの最大の企業保有者であるStrategy社(旧マイクロストラテジー)の戦略を巡る不透明感が、ビットコイン価格の短期的な変動要因になっていると分析した。同行は、同社が市場との対話を明確化すれば懸念は払拭され、価格の上昇につながるとの見方を示している。
ストラテジー社の戦略転換
同行のアナリスト、ジェフ・ケンドリック氏によると、これまで「ビットコインは決して売らない」との姿勢を貫いてきたStrategy社が、より複雑なアプローチへと方針を転換している兆候が見られるという。同社は、発行済みビットコイン総量(2100万枚)の4%以上にあたる843,775 BTCを保有する最大のプレーヤーである。
この戦略転換の背景には、同社の企業価値をビットコイン保有量で割った指標「mNAV」が、2020年から2025年半ばまで続いていた1.0を大きく上回る水準から、約1.0まで低下したことがある。これにより、株式を発行してビットコインを購入するという従来のモデルの効果が薄れてきたと同行は指摘している。
新たなアプローチと市場への影響
スタンダードチャータード銀行は、Strategy社が現在、保有ビットコインを同社の優先株「STRC」の担保として活用する方向に軸足を移していると分析する。STRCはクレジット商品として機能するもので、想定元本は約100億ドルにのぼる。
Adケンドリック氏は、このSTRCは「大幅に過剰担保されている」ため、現在の約90ドルから「100ドルに戻るべきだ」と述べている。同氏は、Strategy社がこの新アプローチを市場に効果的に伝えることが「大規模な売却は起こりにくいと市場を安心させる鍵となる」と強調。このシグナルがうまく機能すれば、同社が実際にビットコインを売却する必要性はなくなるとの見解を示した。
ビットコイン価格見通しは維持
同行は、最近のビットコイン価格の軟調な動きを「中期的な方向性を示すシグナルではなく、ほとんどがノイズ」だと見なしている。このため、Strategy社の戦略を巡る不透明感が解消されれば、市場の懸念(上値の重し)は取り除かれると予想している。
以上の分析に基づき、スタンダードチャータード銀行は2026年末のビットコイン価格目標である10万ドルを維持した。