Story
南アフリカ・ランドが上昇、米インフレ鈍化でドル売り優勢

Summary
米国の6月消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の年内利上げ観測が後退。ドルが下落したことで、南アフリカ・ランドなどの新興国通貨が買われた。
Text size
Background
南アフリカ・ランドは14日、米ドルに対して上昇した。米国の6月の消費者物価指数の伸びが予想を下回ったことで、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げを行うとの観測が後退し、ドルが売られたことが背景にある。
米CPIの伸び鈍化で利上げ観測が後退
米労働省が発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.5%の上昇となった。これは5月の4.2%から伸びが鈍化したことを示している。
この結果を受け、市場ではFRBによる追加利上げの可能性が低いとの見方が強まった。これに伴い、主要通貨バスケットに対する米ドルの価値を示すドル指数は約0.5%下落した。
ランド相場と市場の反応
外国為替市場では、グリニッジ標準時12時55分時点で、ランドは1ドル=16.3725ランドで取引され、前日終値から約0.6%上昇した。ランドはリスク選好度の高い通貨と見なされており、米国の金融政策のような世界的な要因に敏感に反応する傾向がある。
Ad南アフリカの株式市場も堅調で、ヨハネスブルグ証券取引所のTop-40指数は約0.2%上昇した。
南ア国内の経済指標は弱含み
一方で、南アフリカ統計局が発表した国内経済指標は弱い内容だった。5月の鉱工業生産は前年同月比で5.4%減少し、4月の8%増からマイナスに転じた。
今回のランド高は、国内の経済状況よりも、FRBの金融政策見通しの変化という外部要因に主導された形となった。