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サンディスク株が続落、AI需要への懸念と中国勢の台頭が重荷

Summary
サンディスクの株価が複数セッションにわたり大幅下落。AI関連のメモリー需要の持続性への疑念や、中国の半導体メーカーの大型上場が投資家心理を圧迫している。
米メモリー半導体大手サンディスク(SanDisk)の株価が、複数セッションにわたる下落を続けている。AI(人工知能)ブームが牽引してきたメモリー需要の持続性に対する新たな疑念や、中国の競合企業の台頭が重荷となり、半導体セクター全体に売りが広がった。
AIブームの持続性に疑問符
市場の懸念の一つは、AIインフラ投資の質に関するものだ。ブルームバーグによると、Nvidiaが総額7500億ドルを超える可能性のある新たなAIインフラ案件を進めていると報じられたことで、これが真のインフラ投資のスーパーサイクルなのか、あるいは一種の「ベンダーファイナンス」ではないかとの議論が再燃している。
さらに、NvidiaがOpenAIに対し、コンピューティングパワーのリース費用として2500億ドルの資金調達を支援する可能性があるとの報道も、懸念を煽っている。これは、供給者が顧客の主要な投資家でもあるという「循環的」な資金調達構造への警戒感を生んでおり、AI関連需要の健全性に対する疑念につながっている。
中国メモリー大手の上場が市場を揺るがす
市場心理を悪化させたもう一つの大きな要因は、中国のメモリー半導体メーカー、長鑫存儲技術(CXMT)の上海証券取引所への上場だ。CXMTは中国本土の半導体IPOとしては過去最大規模となる約86億ドルを調達し、取引初日には株価が466% も急騰。この動きは、世界のメモリーチップ関連の投資家を即座に動揺させた。
Ad投資家が最も懸念しているのは、この成功した資金調達が、中国政府による国内メモリー産業育成への強いコミットメントを示唆している点だ。CXMTは現在DRAMに注力しているが、将来的にはサンディスクの主力事業であるNAND型フラッシュメモリー市場に参入する可能性が警戒されている。NAND市場は価格競争が激しい分野であり、国家の支援を受けた企業は大きな脅威となりうる。
テクニカル要因と市場の反応
テクニカル面でも売りが加速した。サンディスクの株価は前日の取引で、重要な支持線と見られていた1300ドルの節目と100日移動平均線を下抜け、アルゴリズム取引やモメンタム重視の売りを誘発した。同社は8月5日に決算発表を控えており、オプション市場ではすでに約25%の株価変動が織り込まれている。
この売りはサンディスクにとどまらず、同業のマイクロンテクノロジーや、韓国のSKハイニックス、サムスン電子といったアジアの半導体株にも波及した。ハイテク株中心のナスダック総合指数が0.6%下落した一方、S&P 500種株価指数はほぼ横ばい、ダウ工業株30種平均は上昇しており、今回の下落が市場全体ではなく、半導体セクターに集中したものであることを示している。