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ライアンエアー、バルト三国で16億ドルの投資計画を発表 エア・バルティックの縮小受け

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アイルランドの格安航空会社(LCC)であるライアンエアー・ホールディングス(NASDAQ: RYAAY)は17日、バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)を対象とした5カ年で総額16億ドル規模の投資計画案を発表した。この動きは、同地域の主要航空会社であるエア・バルティックが最近、債権者保護を申請し事業を縮小する中で、市場シェア拡大を狙うものとみられる。
計画の概要
ライアンエアーによると、この投資計画は今後5年間でバルト三国全体の輸送量を倍増させることを目指している。具体的な目標は以下の通り。
- 年間提供座席数:1100万席
- 拠点に配置する航空機:16機
- 雇用創出:数千人規模
同社はこのイニシアチブを通じて、地域における航空輸送ネットワークを大幅に強化する方針だ。
各国で異なる戦略
Ad今回の計画では、各国空港の料金体系に応じて戦略が大きく分かれている。ラトビアでは空港使用料の引き下げを受け、輸送能力を増強する。
- ラトビア:リガ空港が競争力のある成長インセンティブ制度を通じて空港使用料を削減したことを受け、2026年冬ダイヤでは拠点航空機を2機配置し、16路線を運航、座席数を4万席増やして6%の成長を見込む。バルト三国で今冬にライアンエアーが輸送能力を拡大するのはラトビアのみとなる。
- エストニアとリトアニア:一方、両国では「競争力のない料金とアクセス費用の高騰」を理由に、今冬の輸送能力を25%削減し、合計55万席を市場から引き上げる。タリン空港(エストニア)の使用料は2025年に70%上昇し、ビリニュス空港(リトアニア)は2023年以降30%以上値上がりしたという。
市場環境と背景
ライアンエアーの積極的な拡大計画は、競合のエア・バルティックが経営再建を進めているタイミングと重なる。エア・バルティックは2026年末までに保有機材を54機から36機へと3分の1削減する計画を発表している。
ラトビア政府は2020年5月以降、5回の株式注入や3回の融資など、エア・バルティックに対して5億5000万ユーロを超える公的支援を行ってきた。こうした市場環境の変化は、ライアンエアーにとってバルト地域でのプレゼンスを飛躍的に高める好機となる可能性がある。