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ABB、英ロトークを55億ドルで買収合意-ロトーク株は67%急騰

Summary
スイスの産業技術大手ABBが、英国の流量制御機器メーカー、ロトークを約55億ドルで買収することに合意した。この発表を受け、ロトークの株価は木曜日の取引で約67%急騰した。
スイスの産業技術大手ABBは、英国の流量制御機器メーカー、ロトーク(Rotork)を現金で買収することで合意したと発表した。このニュースを受け、木曜日のロンドン市場でロトークの株価は一時約67%という大幅な上昇を記録した。
買収の概要
ABBが提示した買収価格は1株あたり503ペンスで、ロトークの企業価値を約55億ドルと評価するもの。これは、ロトークの直近3ヶ月間の平均株価に対して約60%のプレミアム(上乗せ価格)に相当する。
また、本取引の一環として、ロトークの株主は6月30日までの期間に対し、1株あたり最大3ペンスの中間配当を受け取る権利を有する。この配当は買収価格から減額されることはない。
戦略的背景と事業への影響
ABBは今回の買収により、自社のオートメーション事業を拡大する狙いがある。ABBによると、ロトークが手掛ける流量制御および計測機器は、ABBの既存のオートメーション・ポートフォリオを補完する製品群だという。
AdABBは、この買収によってグループ全体の収益が約3%増加し、営業EBITAマージンにも即時にプラスの効果をもたらすと見込んでいる。ABBのモルテン・ヴィーロッド最高経営責任者(CEO)は声明で、「説得力のある戦略的適合性」を強調し、両社の統合がロトークの成長を加速させるとの見解を示した。
今後の見通し
ロトークの取締役会は、株主に対して本買収案を全会一致で推奨することを決定した。ドロシー・トンプソン会長は、この提案が同社の成長戦略の進捗を評価するものであると同時に、株主にとって魅力的な現金化の機会を提供するものだと述べた。
買収資金は、ABBの手元資金とコミットされた銀行融資によって賄われる。また、計画されているソフトバンクへのロボティクス事業の売却益も、ABBの流動性をさらに強化する見込みだ。買収手続きは、ロトーク株主の承認および規制当局の認可を経て、2027年上半期に完了する予定。