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米国株市場、ハイテク売りの中でエネルギーセクターが逆行高―石油精製株が牽引

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Jul 17, 20261 min read
米国株市場、ハイテク売りの中でエネルギーセクターが逆行高―石油精製株が牽引

Summary

米・イラン間の軍事緊張で原油価格が急騰し、エネルギーセクターが米国市場で唯一好調な分野となっている。特に、精製マージンの拡大から恩恵を受けるマラソン・ペトロリアムなどの石油精製会社が上昇を主導している。

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Background

ハイテク株主導の広範なセルオフ(売り)に見舞われる米国株式市場で、エネルギーセクターが唯一の逃避先として浮上している。地政学リスクの高まりを背景に原油価格が急騰し、関連銘柄を押し上げた。

今週、エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLE)が+3.52%の上昇を記録したのに対し、テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLK)は-4.45%と急落し、両セクター間で約800ベーシスポイントという著しいパフォーマンス格差が生じている。

地政学リスクが市場を二分

この市場の二極化の主な要因は地政学的な緊張にある。米国によるイランへの攻撃が6夜連続で行われたとの報道を受け、ブレント原油およびWTI原油は週間で+12%という4月以来の大幅な上昇を記録した。

一方で、ハイテク株は、これまで集中していたAI関連の取引が巻き戻され、大きな売り圧力にさらされている。巨大IT企業のAI関連設備投資が十分なリターンを生み出しているかについての新たな疑問も浮上している。この流れは世界的に波及し、日本の日経平均株価は6月25日の高値から10%以上下落し、調整局面入りした。

主役は生産会社ではなく石油精製会社

エネルギーセクター内でも、特に輝きを放っているのは大手石油生産会社ではなく、石油精製会社だ。原油価格が供給懸念から急騰する局面では、原油と最終製品(ガソリンやディーゼルなど)の価格差である「クラックスプレッド(精製マージン)」が拡大する傾向があり、これが精製会社の収益性を直接的に押し上げるためだ。

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今週の主な精製会社の株価上昇率は以下の通りとなっている。

  • マラソン・ペトロリアム (MPC): +7.79%
  • バレロ・エナジー (VLO): +6.97%
  • フィリップス66 (PSX): +6.88%

エクソンモービル(XOM)やシェブロン(CVX)のような統合型石油大手も恩恵を受けているが、その影響は精製専業の企業ほど直接的ではない。対照的に、油田サービス会社のSLBは週間で-1.42%下落しており、原油高が直ちに掘削契約の増加には繋がっていないことを示唆している。

今後の見通しとリスク

強気派は、イランがホルムズ海峡の封鎖を示唆するなど、中東情勢がさらにエスカレートする可能性を指摘する。世界の石油供給の約20%が通過する同海峡が混乱すれば、原油価格は一段と高騰する可能性がある。

一方、弱気派は、生産会社が高い原油価格にもかかわらず資本規律を維持している点を懸念材料として挙げる。ジェフリーズ証券のアナリストは、生産会社が「成長よりもリターン」を優先していると指摘している。外交的解決によって緊張が緩和されれば、地政学的リスクプレミアムは急速に剥落し、ここ1ヶ月で25%以上も急騰した精製株は急激な平均回帰(リバーサル)に見舞われるリスクを抱えている。

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