Story
ナスダック、クラーケン親会社に1億ドル出資へ 株式トークン化を加速

Summary
米ナスダックは、暗号資産取引所クラーケンの親会社であるペイワードに1億ドルを出資する。この提携強化により、株式など証券のトークン化に向けたインフラ開発を加速させる。
米ナスダックは、そのベンチャー部門を通じて暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンの親会社であるペイワード社に1億ドルを出資することで合意したと発表した。この動きは、トークン化された株式を取引するためのインフラ開発を目的とした両社の提携を深化させるものだ。
提携深化の目的
ナスダックによると、今回の出資は、従来の市場時間外でもトークン化された資産の取引と決済を可能にするインフラの構築を目指すものだ。同時に、規制遵守と投資家保護のための市場安全策を維持することも重視している。
この動きは、ブロックチェーンベースの資産に対する投資家の関心の高まりを受け、既存の取引所運営会社が暗号資産ネイティブのプラットフォームと競合し、新たな市場機会を獲得しようとする業界全体のトレンドを反映している。
具体的な計画と市場への影響
両社は、ペイワード社の「xStocks」プラットフォーム上で、2027年第2四半期に「ナスダック株式トークン(NETs)」の提供を開始する計画だ。ナスダックは、このトークンが投資家の透明性、市場の健全性、流動性を確保する規制された市場インフラの基本原則と利点を維持することを意図していると説明している。
Adペイワード社の共同CEOであるアルジュン・セティ氏は、「提携の次の段階では、株主の権利を完全に維持したまま、24時間稼働するインフラ上でナスダック株式トークンを推進する計画だ」と述べている。
背景と今後の展望
今回の投資は、今年3月に発表された両社の提携に基づくものだ。ナスダックは提携発表直後、特定の株式をトークン形式で取引・決済することを米国証券取引委員会(SEC)から承認されている。
伝統的な金融機関がデジタル資産分野への参入を本格化させる中、ナスダックによる今回の戦略的投資は、将来の金融市場における証券のトークン化の普及に向けた重要な一歩と見なされている。