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ミルキー・ミスト株、IPO後100%超の急騰―バリュエーションに過熱感も

インドの乳製品大手ミルキー・ミスト・デイリー・フード(MILY)の株価が、8月の新規株式公開(IPO)以来100%以上急騰し、過去最高値圏で推移している。上場後初となる2027年度第1四半期決算で大幅な増収増益を達成したことが買い材料となったが、一方でバリュエーション指標やテクニカル分析からは過熱感も指摘されている。
好決算が株価を牽引
同社が発表した2027年度第1四半期決算は、市場の力強い成長期待を裏付ける内容となった。売上高は前年同期比44%増の97億3450万ルピー、税引後利益(PAT)は同890%増の6億4680万ルピーと驚異的な伸びを記録した。
事業部門別では、ヨーグルト(+153%)、アイスクリーム(+60%)、チーズ(+38%)など、付加価値の高い製品群が軒並み高い成長を見せた。これは、同社が単なる乳製品加工業者ではなく、22以上の製品カテゴリーと650以上のSKU(最小管理単位)を持つ付加価値型のFMCG(日用消費財)企業へと転換を図る戦略が奏功していることを示している。
割高なバリュエーションと財務リスク
好業績の一方で、現在の株価には割高感も否めない。Investing.comによると、現在の株価が示す主な指標は以下の通り。
Ad- 株価収益率(PER、過去12ヶ月): 115.9倍
- EV/EBITDA倍率: 46.8倍
- Investing.comによる公正価値評価: 231.29ルピー(現在の株価を21%下回る水準)
PERが100倍を超える水準は、市場が今後数年間にわたる完璧な成長をすでに織り込んでいることを意味する。また、積極的な設備投資によりフリーキャッシュフロー(FCF)はマイナス圏にあり、負債資本倍率(D/Eレシオ)が362%と高水準である点は、今後の成長に何らかのつまずきが生じた場合のリスク要因として注視が必要だ。
テクニカル指標は「買われすぎ」を示唆
株価の勢いは強いものの、テクニカル指標は短期的な調整の可能性を示唆している。相対力指数(RSI、14日)は83.7と、一般的に「買われすぎ」と判断される70を大きく上回る水準にある。
インドのパッケージ乳製品市場の成長余地は大きく、同社の事業見通しは明るい。しかし、現在の株価はその楽観的な見方を大部分織り込んだ水準にあると言える。新規の投資を検討する上では、株価がより魅力的な水準に調整されるのを待つ忍耐が求められるかもしれない。