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決済大手決算、マスターカードがビザを上回る純利益の伸びと株価反応で明暗

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Jul 30, 20261 min read
決済大手決算、マスターカードがビザを上回る純利益の伸びと株価反応で明暗

Summary

決済大手のビザとマスターカードの直近決算は、共に市場予想を上回ったものの、マスターカードがより力強い純利益の伸びを示した。一方、ビザは好決算と同時に人員削減を発表したことが嫌気され、両社の株価は対照的な動きとなった。

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決済ネットワーク大手のビザ(Visa)とマスターカード(Mastercard)が発表した最新の四半期決算では、マスターカードがより質の高い内容でビザを上回る結果となった。マスターカードは純利益が大幅に増加し株価も上昇した一方、ビザは人員削減計画が好決算に影を落とし、市場の評価が分かれる形となった。

決算内容の比較:マスターカードに軍配

今回の決算シーズンでは、両社の業績と市場の反応に明確な差が見られた。

  • マスターカード: 2026年度第2四半期決算では、1株当たり利益(EPS)が市場予想を5.66%上回る$5.04を記録。純利益は44億ドルで、前年同期比で19%の大幅な伸びを示した。この好決算を受け、同社の株価は決算発表後に上昇した。
  • ビザ: 2026年度第3四半期決算のEPSは市場予想を3.11%上回り、マスターカードより小幅なプラスとなった。純利益の伸びも前年同期比で約11%にとどまった。

この結果は株価に直接反映され、マスターカードが上昇したのに対し、ビザの株価は下落。市場がマスターカードの決算内容をより高く評価したことが示された。

ビザの好決算に影を落とすリストラ

ビザの決算は、決済総額が初めて4兆ドルに達し、恒常通貨ベースでクロスボーダー決済が12%増加するなど、事業の力強さを示す指標も見られた。同社は通期の見通しも引き上げている。

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しかし、これらの好材料は、同時に発表されたネガティブなニュースによって相殺された。ビザは全従業員の7%にあたる約2,600人の人員削減計画を発表。これに伴う退職費用5億6300万ドルを含む営業費用が、前年同期比で17%も急増した。このリストラ計画は、同社がコスト圧力に直面していることを示唆し、投資家に懸念材料と受け止められた。

今後の見通しと共通のリスク

アナリストの将来的なEPS見通しにおいても、マスターカードはビザを上回る成長が予測されている。2027年度および2028年度のEPS成長率において、マスターカードはビザに対してそれぞれ52%、56%高い水準が見込まれている。

一方で、両社は共通の課題にも直面している。特にブラジルの即時決済システム「Pix」の台頭は、クレジットカードの取引シェアを従来の約20%から約15%まで低下させており、競争上の脅威となっている。この問題は、米国政府がPixを貿易障壁とみなし、ブラジルからの輸入品に関税を課す事態にまで発展しており、その深刻さがうかがえる。

結論として、今回の決算ではマスターカードがよりクリーンで力強い利益成長を示した。ビザの事業基盤は依然として堅固であるものの、リストラに伴うコスト増と先行きの不透明感が、市場評価の重しとなっている。

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