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BofAハートネット氏、リスク資産からの撤退はまだ先か 2つの重要テクニカル水準を指摘

Summary
バンク・オブ・アメリカのストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は、特定のテクニカル水準が維持される限り、投資家はリスク資産への押し目買いを続けると指摘。市場の本格的な後退には至らないとの見方を示した。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は、2つの重要なテクニカル水準が維持される限り、投資家はリスク資産から撤退するよりも「押し目買い」を続ける可能性が高いとの見方を示した。
注目される2つのテクニカル水準
ハートネット氏は最新のレポートで、投資家心理の分岐点となる2つの水準を挙げた。一つは「マグニフィセント・セブン」銘柄で構成されるRoundhill Magnificent Seven ETF(MAGS)の200日移動平均線(約65ドル)、もう一つはリスクセンチメントの代理指標と見なされる豪ドル/円相場の110円の支持線だ。
同氏によると、これらの水準が維持される限り、投資家は「リスク資産から撤退するのではなく、ロングポジションを積み増すか、強気なローテーションを行う」可能性が高いという。一部では投機的な過熱感が後退しているものの、これは市場全体の撤退ではなく、セクター間の資金移動(ローテーション)だと分析している。
「コンセンサスなき市場」と資金フロー
ハートネット氏は、現在の市場が「ノーランディング(景気後退なし)」「FRBの利上げなし」「AI設備投資の削減なし」といった「コンセンサスなき状態」にあることが、弱気派が鳴りを潜めている理由だと指摘。「債券は買えず、株は売れない」状況が続き、「債券以外なら何でも」という投資戦略が主流になっていると述べている。
直近1週間の資金フローを見ると、この見方を裏付けている。
Ad- 株式: 564億ドルの流入(年間で4番目の規模)
- 現金: 395億ドルの流入(MMF資産は過去最高の7.9兆ドルに)
- 債券: 313億ドルの流入
- ハイテク株: 188億ドルの流入があり、2026年の年間流入額は過去最高の1830億ドルに達するペース
- 中国株: 90億ドルの流入(昨年12月以来最大)
一方で、BofAの「強気・弱気指標」は9.5で高止まりしており、これは逆張り指標として「極端な強気」、すなわち「売りシグナル」を示唆している。
市場の警戒シグナル
ハートネット氏は、米国の消費者物価指数(CPI)が4.2%であるのに対し、失業率も4.2%と、両者が近接している点にも言及。これは歴史的に稀な状況であり、過去にはFRBの厳しい金融引き締めサイクルの前兆となることが多かったと警告した。
また、同氏は今年後半の「最も二者択一的なウォール街のイベント」として米国の中間選挙を挙げている。トランプ政権2期目が4年連続の株価上昇を記録すれば、1873年以来4例目となる歴史的な出来事になる可能性も指摘しており、政治動向が市場の大きな変動要因になるとの見方を示した。