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現代自、ボストン・ダイナミクスを完全子会社化へ ソフトバンクG保有株取得

Summary
韓国の現代自動車が、ソフトバンクグループが保有するロボット開発企業ボストン・ダイナミクスの未保有株式を取得し、完全子会社化することを発表した。ヒューマノイドロボットとAI分野の事業展開を加速させる狙いがある。
韓国の現代自動車(ヒョンデ)は、ソフトバンクグループが保有するロボット開発企業ボストン・ダイナミクスの未保有株式を取得し、同社を完全子会社化すると発表した。2021年に経営権を取得して以来の動きとなり、ヒューマノイドロボットの事業化とAI(人工知能)能力の強化を加速させる戦略の一環とみられる。
買収の背景と狙い
現代自によると、今回の株式取得はソフトバンクグループが契約上のプットオプション(売る権利)を行使したことによるもの。現代自は関連する権利と義務を精査しているという。正式な取得額は公表されていないが、韓国の毎日経済新聞は先月、ソフトバンクGが保有する9.65%の株式価値を約3億2500万ドルと報じていた。
現代自は、ボストン・ダイナミクスを完全子会社化することで、同社の先進的なロボット技術と、現代自が持つ製造能力、モビリティ技術、グローバルな生産ネットワークを融合させ、「フィジカルAI」の開発と商業化を加速できるとしている。
ヒューマノイドロボット「アトラス」の事業化計画
この戦略の中核をなすのが、ボストン・ダイナミクスの次世代ヒューマノイドロボット「アトラス」だ。現代自は今年、生産準備が整ったバージョンを公開しており、具体的な事業計画も進めている。
Ad- 導入開始: 2028年から米ジョージア州の電気自動車(EV)工場に配備予定。
- 生産目標: 年間最大3万体のヒューマノイドロボットの生産能力構築を目指す。
- 担当業務: 当初は物流や溶接などの作業を担い、2030年までには部品組み立てなど、より高度な製造業務への投入を計画している。
市場の反応と今後の展望
この発表を受け、ソウル市場で現代自の株価は3.6%下落したが、テクノロジー株の広範な売りに押されて5.8%下落した韓国総合株価指数(KOSPI)をアウトパフォームした。一方、ソフトバンクグループの株価はほぼ横ばいの0.1%安で、日経平均株価の2.3%安を上回った。
現代自は、EVや自動運転、ソフトウェア定義モビリティと並び、ロボット事業を長期的な成長戦略の柱として位置付けている。製造業各社がAIを活用した工場自動化を競う中、今回の完全子会社化は、その競争で優位に立つための重要な一歩となる。