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中国高級品市場、ソフト不振もハードは底堅さ示す=ジェフリーズ

投資銀行ジェフリーズのアナリストは、中国の高級品市場において、衣料品などの「ソフトラグジュアリー」が不振に陥る中で、宝飾品や腕時計といった「ハードラグジュアリー」がより底堅さを示しているとの見解を明らかにした。
スイス時計の対中輸出が回復
ハードラグジュアリー分野の底堅さを示す顕著なデータとして、スイスの時計輸出が挙げられる。8月のスイスから中国本土への腕時計輸出額は、過去3カ月間の移動平均で18.8%減だった状況から一転し、15.8%増へと急回復した。これは、同分野における需要の回復を示唆している可能性がある。
一方で、世界全体のスイス時計輸出額は8月に前年同月比で8.6%増加した。市場別に見ると、英国が46.1%増、日本が22.1%増と好調だったのに対し、米国は19.4%減と大幅に落ち込んだ。ジェフリーズは、米国の関税措置が出荷の遅延や経由地の変更を通じて、スイスの輸出統計を歪めている可能性があると注意を促している。
特定ブランドへの集中とオンラインでの関心
ブランド別では、リシュモン(SIX:CFR)傘下のカルティエとヴァンクリーフ&アーペルが市場をアウトパフォームし続けている。8月中旬までの両ブランドのウェブサイトへの世界的なアクセスシェアは、ハードラグジュアリー分野全体の60.5%に達し、前年同期比で約190ベーシスポイント上昇した。
Adまた、ハードラグジュアリー分野が世界全体のグーグル検索に占める割合は、9月現在で54.9%となり、過去数カ月間安定して推移している。これは、同分野への消費者の関心が依然として高いことを示している。
中国国内の小売売上には懸念も
ただし、中国国内の消費動向には依然として懸念材料が残る。8月の中国における宝飾品の小売売上高は、7月の10.1%減からさらに悪化し、前年同月比で17.5%減となった。これは、高級品セクター全体が直面する逆風が続いていることを示している。
このデータは、スイスからの輸入回復と国内の最終的な小売販売との間に乖離がある可能性を示唆しており、投資家は今後の動向を慎重に見極める必要がある。ハードラグジュアリー分野の相対的な強さは注目されるものの、中国市場全体の本格的な回復にはまだ時間を要する可能性がある。