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ユーロ圏国債利回りが上昇、原油100ドル目前とECB利上げ観測で

欧州中央銀行(ECB)による利上げが間近に迫っているとの観測が強まる中、原油価格が心理的節目の1バレル100ドルに迫っていることを受け、火曜日の市場でユーロ圏の国債利回りが上昇した。指標となるドイツ国債の利回りは、複数年ぶりの高水準付近で推移している。
原油高が利上げ期待を後押し
イランがペルシャ湾のエネルギーインフラを標的にするとの威嚇を行ったことを背景に、ブレント原油先物価格は1バレル98ドルに迫る水準まで急騰した。原油価格が100ドルを超えることは、深刻なコストプッシュ型のインフレを誘発し、経済成長が鈍化する中でも中央銀行が引き締め的な金融政策を維持せざるを得なくなるため、市場にとって重要な意味を持つ。
この動きを受け、債券市場では利回りに上昇圧力がかかっている。
- ドイツの政策金利に敏感な2年物国債利回りは2.984%まで上昇し、2024年以来の高値圏で取引された。
- 指標となるドイツ10年物国債利回りは3.382%で堅調に推移し、15年ぶりの高水準を維持した。
インフレ圧力と金融政策への影響
Adユーロ圏の8月の消費者物価指数(CPI)速報値は、前年同月比で3.3%の上昇となり、特にエネルギー価格が14.3%も急騰したことが全体を押し上げた。こうした根強いインフレ圧力を背景に、市場では今週木曜日に開催されるECB理事会での利上げが確実視されている。
短期国債の利回りが高止まりしているのは、原油高を背景にECBが秋の終わり頃まで引き締め的な政策スタンスを維持せざるを得ないとの見方が強まっていることを反映している。これにより、短期債への需要が減退している。
今後の注目は米国のCPI統計
市場の次の焦点は、木曜日のECB政策決定に加え、金曜日に発表される米国の消費者物価指数(CPI)に移っている。先週発表された米国の非農業部門雇用者数が予想を上回る16万2000人増となったことに続き、インフレ率も高い数値を示せば、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月15~16日の会合で利上げを決定するとの見方が固まる可能性がある。
FRBの利上げ観測が強まれば、米国の金利上昇を通じて、ユーロ圏を含む世界の主要な国債利回りをさらに押し上げる要因となり得る。