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欧州ガス価格が反落、地政学リスクを背景とした急騰後に利益確定売り

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Sep 4, 20261 min read
欧州ガス価格が反落、地政学リスクを背景とした急騰後に利益確定売り

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欧州の天然ガス卸売価格が2日続落した。中東の紛争を背景とした急騰で戦時下の高値を超えたことを受け、エネルギー取引業者による利益確定売りが広がった。

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欧州および英国の天然ガス卸売価格が2営業日連続で下落した。中東情勢の緊迫化を背景に数日間にわたる力強い上昇相場が続いた後、高値圏で取引業者による利益確定の動きが優勢となった。

価格は高値から反落

欧州のガス価格指標であるオランダTTFの期近物は、1.7%安の1メガワット時(MWh)あたり72.23ユーロで取引を終えた。これは、週初につけた数年ぶりの高値である74.32ユーロからさらに値を下げた水準となる。

英国の指標であるNBP卸売契約も同様に下落し、2.7%安の1サームあたり178.08ペンスとなった。前日には183ペンスを突破し、2023年末以来の高値を記録していた。市場関係者の間では、今回の価格下落は市場のファンダメンタルズ(基礎的条件)の根本的な変化ではなく、テクニカルな調整局面と見られている。

ホルムズ海峡の緊張が供給リスクに

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短期的な価格調整にもかかわらず、地政学的リスクプレミアムは先物価格に依然として大きく織り込まれている。特に、米国とイラン間の直接的な軍事衝突は、世界の液化天然ガス(LNG)輸送ルートに深刻な脅威をもたらしている。

イランがペルシャ湾の米軍事目標に対して報復攻撃を行ったことで、ホルムズ海峡における商業輸送は事実上、大幅に制限されている。衛星データによると、同海峡を通過する商業タンカーの交通量は、紛争前の水準を大きく下回っている。世界の海上LNG輸送量の約5分の1(主にカタール産)が通過するこの要衝の混乱は、供給への懸念を根強く残している。

アジアとのLNG争奪戦が価格を下支え

ホルムズ海峡の機能不全により、欧州のエネルギー輸入業者は、大西洋流域からの代替スポットLNGカーゴの確保を巡り、アジアの需要家と激しい競争を繰り広げている。このLNG争奪戦が、天然ガス価格の構造的な下支え要因となっており、短期的な下落はあっても価格が高止まりする可能性を示唆している。

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