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欧州ディーゼルマージン、ロシア製油所問題で過去最高値を更新

Summary
ロシアの製油所がドローン攻撃で稼働を停止したことを受け、欧州のディーゼルマージン(精製利ざや)が過去最高を記録した。供給懸念が強まる中、欧州への輸入も高水準で推移している。
欧州のディーゼルマージン(精製利ざや)が月曜、過去最高水準に達した。供給逼迫への懸念が強まる中、低硫黄軽油先物のブレント原油先物に対するプレミアムが急騰した。
記録的なマージン拡大
協定世界時(GMT)16時30分時点で、低硫黄軽油先物はブレント原油先物に対し、1バレルあたり78.36ドルのプレミアムで取引された。これは前営業日の終値から5.49ドル(7.5%)の上昇となり、記録的な水準である。
このマージン急拡大の直接的な引き金となったのは、ロシア国内の製油所における生産障害だ。市場ではディーゼルの供給が一段と引き締まるとの警戒感が広がっている。
ロシア製油所の稼働停止が供給懸念を増幅
業界筋2名によると、ロシアのヤロスラヴリ州にあるSlavneft-Yaroslavnefteorgsintez製油所が、8月28日のドローン攻撃を受け、3基ある原油蒸留装置のうち2基の稼働を停止した。この稼働停止が、欧州市場への精製品供給を減らすとの見方が強まった。
Adまた、午後の取引では、Vitol社が地中海積みの超低硫黄ディーゼルカーゴをAramco社に販売するなど、市場での取引は活発に行われている。
旺盛な輸入需要と世界的な需給の変化
データ分析会社Kplerによると、8月のEU27カ国と英国のディーゼルおよび軽油の輸入量は、日量平均732,000バレルに達する見込みだ。これは7月の日量平均466,000バレルから大幅に増加し、5月以来の最高水準となる。
世界的に見ても、ディーゼルの需給は変化している。船舶追跡データや業界筋によれば、中東からの出荷が減少したため、アフリカのバイヤーが代替供給源を求め、アジアからアフリカへのディーゼル輸出は8月に少なくとも4年半ぶりの高水準に達する見通しだ。こうした世界的な貿易フローの変化も、欧州市場の需給逼迫に影響を与えている。