Story
ドイツ銀行、ABインベブとカンパリを「買い」に格上げ 飲料セクターで選別姿勢強める

Summary
ドイツ銀行は、欧州飲料セクターの見通しを更新し、アンハイザー・ブッシュ・インベブとカンパリ・グループの投資判断を「買い」に引き上げた。同行はビール銘柄に選別的な姿勢を、ソフトドリンクには強気な見方を示す一方、スピリッツには慎重な見方を維持している。
ドイツ銀行は、欧州の飲料セクターにおいてビール銘柄に選別的な姿勢を、ソフトドリンクには強気な見方を示し、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABI)とカンパリ・グループの投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。これに伴い、ABIの目標株価は72ユーロから79ユーロへ、カンパリは6.2ユーロから7.1ユーロへとそれぞれ引き上げられた。
飲料セクター内で見通しに濃淡
ドイツ銀行のアナリスト、ミッチ・コレット氏はレポートの中で、同セクターが「構造的な課題、景気循環的な逆風、各社固有の要因の組み合わせにより、二極化を経験し続けている」と指摘。同行は「スピリッツには慎重、ビールには選別的、ソフトドリンクには強気」との見方を示している。
同行によると、先進国市場のアルコール飲料は、健康への懸念、若年層の消費動向の変化、GLP-1作動薬の普及、大麻製品との競合といった逆風に直面している。特にスピリッツは、RTD(Ready-to-Drink)製品の成長という追加的な課題も抱えているという。一方で、ソフトドリンクは「勢いを増しているように見える」と評価された。
各社の投資判断と目標株価
Adドイツ銀行は今回の見直しで、ABIとカンパリの格上げに加え、その他主要飲料メーカーの投資判断と目標株価も更新した。主な変更点は以下の通り。
- アンハイザー・ブッシュ・インベブ (ABI): 投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を79ユーロに上方修正。
- カンパリ・グループ (Campari): 投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を7.1ユーロに上方修正。
- カールスバーグ (Carlsberg): 「買い」を維持するも、目標株価を1,220デンマーククローネから1,160デンマーククローネに引き下げ。
- ハイネケン (Heineken): 「ホールド」を維持し、目標株価を80ユーロから76ユーロに引き下げ。
- ディアジオ (Diageo): 「ホールド」を維持し、目標株価を1,770ペンスから1,734ペンスに引き下げ。
- コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズ (CCEP): 「買い」を維持し、目標株価を112ドルから117ドルに引き上げ。
ドイツ銀行は、これらの見通しを反映するため、カバー対象企業の中長期的なDCF(ディスカウンテッド・キャッシュフロー)法の前提を更新したと説明している。この分析は、飲料セクター内の各分野で成長見通しが大きく異なることを投資家に示唆している。