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Vicor株が急騰、大手AI OEMとのVPD技術ライセンス契約を好感

高性能電源モジュールを手掛けるVicor Corporation(VICR)の株価が、9月17日の時間外取引で11.4%急騰した。同社が16日の取引終了後、社名非公表の大手AI OEMとの間で、同社の垂直電力供給(VPD)技術に関する非独占的ライセンス契約を締結したと発表したことが買い材料となった。
ライセンス契約の詳細
今回発表された契約により、この大手AI OEMはVicorの特許で保護されたVPDモジュールを、ライセンスを持たないサプライヤーからも調達する権利を得る。VicorのVPDアーキテクチャは、AI演算プロセッサーやネットワークプロセッサーに対し、低電圧源から高電流密度の電力を供給するために設計されており、高性能コンピューティングにおける電力供給の重要なボトルネックを解決する技術として注目されている。
この契約は、Vicorの技術ポートフォリオが持つ長期的な収益性を投資家に再認識させるものとなった。GlobeNewswireを通じて発表されたこのニュースを受け、同社株は時間外取引で一時190ドルまで上昇し、本稿執筆時点では204.83ドルで推移している。
Ad拡大する需要と市場環境
今回の発表は、VicorがAI関連の電力ソリューションに対する旺盛な需要に対応していることを示す一連の動きの中で行われた。同社は数日前に、ニューハンプシャー州に2つの拠点を取得し、新たなChiP製造施設を建設する大規模な生産能力拡大計画を明らかにしている。さらに、2026年第2四半期末時点の受注残高は、前年同期比で145%増加しており、需要の力強さを裏付けている。
また、当日の株式市場全体が堅調に推移していることも、Vicor株の上昇を後押しした。S&P 500種株価指数が0.9%、ナスダック総合指数が1.2%上昇するなど、市場全体のリスクオンムードが追い風となった。Vicorはベータ値が3.5を超える高ボラティリティ株であるため、市場全体の動きに対して株価が大きく変動する傾向があり、良好なマクロ環境が株価の急騰を増幅させる一因となった。