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米鉄鋼大手クリフス、強気な見通しを受け2社が投資判断引き上げ

Summary
米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスの株価が、市場予想を大幅に上回る第3四半期の業績見通しを好感し、先週2社のアナリストから相次いで投資判断が引き上げられた。これにより、同社株は過去1ヶ月で27%上昇している。
米国の垂直統合型鉄鋼メーカーであるクリーブランド・クリフス(CLF)の株式が、先週、BNPパリバ・エグザンとGLJリサーチの2社から相次いで投資判断を引き上げられた。第2四半期決算は強弱まちまちの内容だったものの、同時に発表された第3四半期の調整後EBITDA見通しが市場コンセンサスを大幅に上回ったことが直接の引き金となり、同社株価は過去1ヶ月で27%の上昇を記録している。
決算発表と強気な見通しがカタリストに
クリーブランド・クリフスが7月23日に発表した2026年第2四半期決算では、1株当たり損失が0.20ドルとなり、市場予想を0.01ドル下回った。しかし、市場の注目は他の好材料に集まった。
- 第2四半期調整後EBITDA: 2億8600万ドルと、第1四半期の9500万ドルから3倍に増加した。
- 第3四半期調整後EBITDA見通し: 約5億7500万ドルと、ウォール街の予想を大きく上回る水準を示した。
- フリーキャッシュフロー: 2年ぶりにプラスに転じた。
特に、この強気な第3四半期見通しが、これまで様子見姿勢だったアナリストの評価モデル見直しを促す強力なカタリストとなった。
2社が相次ぎ投資判断を上方修正
好調な見通しを受け、2社が投資判断を引き上げたが、その確信度には差が見られる。
Ad- BNPパリバ・エグザン: 投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」へ引き上げ、目標株価を11.50ドルとした。強気な第3四半期見通しが、これまでの弱気シナリオを打ち消したと評価している。
- GLJリサーチ: 投資判断を「ホールド」から「バイ」へ引き上げ、目標株価を15.60ドルとした。同社の2026年調整後EBITDA予想は17億4000万ドルと、市場コンセンサスの14億9000万ドルを大幅に上回っており、より積極的な見方を示している。
GLJリサーチは、鋼材価格上昇分の契約価格への反映の遅れ、1トン当たり10ドルのコスト削減見通し、出荷量の増加といった構造的な追い風が今後の業績を後押しすると指摘している。また、セルソ・ゴンカルベスCFO(最高財務責任者)が社長に昇格したことも、経営陣の自信の表れと受け止められている。
市場には慎重な見方も残る
一方で、すべてのアナリストが強気に転じたわけではない。バークレイズは投資判断を「アンダーウェイト」に据え置き、目標株価を10ドルとしている。JPモルガンも「ニュートラル」を維持した(目標株価は10ドルから11ドルへ引き上げ)。
アナリスト全体のコンセンサスは、依然として買い推奨1社、中立11社、売り推奨1社と慎重な姿勢が優勢だ。このことは、今回の力強いガイダンスにもかかわらず、市場が同社の先行きに対して完全には楽観視していないことを示唆している。