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チポトレ、タコスの本場メキシコに進出 モンテレイに1号店

Summary
米カリフォルニア風メキシコ料理チェーンのチポトレが、タコスの本場であるメキシコに初出店した。現地フランチャイズ大手アルセアと提携し、富裕層が多く住むモンテレイから事業を拡大する。
米カリフォルニア風メキシコ料理チェーンのチポトレ・メキシカン・グリル(Chipotle Mexican Grill)が、タコスの本場であるメキシコ市場に参入した。ロイター通信によると、同社は7月16日、メキシコ北部ヌエボ・レオン州のモンテレイ郊外に国内1号店をオープンした。
初出店の概要と拡大戦略
1号店は、ラテンアメリカで最も裕福な自治体として知られるモンテレイの高級郊外、サン・ペドロ・ガルサ・ガルシアに開店した。チポトレのメキシコ担当ディレクター、パブロ・デ・ブリト氏は、米国文化との親和性が高く、ブランド認知度も期待できる若者層をターゲットにモンテレイを選んだと説明している。
同社は今後14ヶ月以内にモンテレイで6~8店舗の新規出店を計画しており、その後は首都メキシコシティ、さらには国内全土へと展開する方針だ。今回の進出は、スターバックスやドミノ・ピザなどのフランチャイズを中南米や欧州で展開する大手事業者アルセア(Alsea)との提携を通じて実現した。
市場の反応と過去の教訓
開店当日には多くの地元住民が列を作り、ブリトーボウルやサラダといったチポトレのメニューを試した。ある26歳の利用客は「地元のタコススタンドとは全く異なる商品だ」と述べ、高品質な食材とボリュームを評価した。
Adメキシコには、統計局(INEGI)のデータだけで14万7000軒以上の登録タコス店(タケリア)が存在する。2021年の調査では、メキシコシティ住民の95%がタケリアから徒歩5分圏内に住んでいるとされ、競争は極めて激しい。過去には、大手ファストフードチェーンのタコベルが1992年と2007年の二度にわたりメキシコ市場への参入を試みたが、いずれも現地の食文化に受け入れられず撤退している。
専門家による分析
バンク・オブ・アメリカのシニアアナリスト、サラ・セナトーレ氏は、経験豊富なアルセアとの提携がチポトレの成功の鍵を握ると指摘する。同氏は「(店舗建設などの)リスクの多くをアルセアが負うことになる」とし、アルセアの参画はチポトレブランドの事業性を裏付けているとの見方を示した。
また、セナトーレ氏は、米国ブランドが海外で持つ一種の「神秘性」や、マイルドなものから辛いサルサまで揃えるチポトレの多様なメニューが、幅広い顧客層にアピールする可能性があると分析している。