
ブレント原油、供給リスク増大でバックワーデーションに転換 イラン情勢緊迫化を受け
中東の地政学的リスクの高まりを受け、ブレント原油先物市場の構造が変化した。期近物が期先物より高くなる「バックワーデーション」となり、短期的な供給逼迫懸念が強まっている。
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中東の地政学的リスクの高まりを受け、ブレント原油先物市場の構造が変化した。期近物が期先物より高くなる「バックワーデーション」となり、短期的な供給逼迫懸念が強まっている。

トランプ米大統領は14日、ホルムズ海峡を航行する船舶から通航料を徴収すべきではないとの考えを示した。前日に米国が20%の通航料を課す案を提示したばかりであり、方針の転換は市場に不透明感をもたらす可能性がある。

トランプ米大統領は、ホルムズ海峡を航行する船舶に課すとしていた20%の通航料案を撤回し、代わりに湾岸諸国との貿易・投資協定を追求する方針を明らかにした。この突然の方針転換は、エネルギー市場の不確実性を巡る懸念を一部後退させた。

ホルムズ海峡の航行を妨害しているイランが、今度はイエメンのフーシ派を利用して紅海の入り口であるバブ・エル・マンデブ海峡を封鎖する可能性を示唆し、世界のエネルギー供給と貿易に対する新たな脅威が浮上している。

ウクライナがロシアの主要な穀物輸出ルートであるアゾフ海で船舶攻撃を拡大し、ロシアはこれを「テロ行為」と非難。紛争は新たな局面に突入し、世界の穀物供給網への影響が懸念されている。

コモディティデータ会社Kplerによると、ウクライナによるドローン攻撃の影響で、ロシアの石油精製量が過去21年間で最低水準に落ち込んだ。製油所の稼働停止は第3四半期も続くと予想されている。

バルチック海運取引所の乾貨物船運賃指数が火曜日、鉄鉱石輸送を担うケープサイズ船の運賃上昇に牽引され、1カ月超ぶりの高値を記録した。

米国とイランの軍事的緊張が激化し、原油価格が9%以上急騰して1バレル80ドルを突破した。市場ではインフレ懸念が再燃し、米消費者物価指数(CPI)や金融政策の行方に注目が集まっている。

欧州の卸売天然ガス価格が14日、1カ月超ぶりの高値に急騰した。中東の軍事的緊張と、米国がホルムズ海峡を通過する船舶に新たな通航料を課したことで、世界の液化天然ガス(LNG)供給に対する懸念が強まった。