
米財務省の国債買い入れ拡大を受け、世界の長期金利が数十年ぶりの高水準から低下
米財務省が長期国債の買い入れオペを倍増すると発表したことを受け、数十年ぶりの高水準に達していた世界の長期金利が低下に転じた。しかし、短期金利への上昇圧力は依然として根強い。

米財務省が長期国債の買い入れオペを倍増すると発表したことを受け、数十年ぶりの高水準に達していた世界の長期金利が低下に転じた。しかし、短期金利への上昇圧力は依然として根強い。

米財務省の長期債買い入れ拡大策を受け、米国債の売りが後退し長期金利が低下。これを受けて米ドルが約3カ月ぶりの安値圏で推移する中、前日に急伸したアジア通貨は落ち着いた動きとなった。

米国の7月小売売上高が予想を下回り、利上げ観測が後退したことでドルは下落した。しかし、週間ベースでは3週ぶりの上昇を記録する見通しで、市場の焦点は日銀の政策動向とジャクソンホール会議に移っている。

週末の米国債市場は、インフレ鈍化の兆候と地政学リスクの高まりという相反する材料が交錯し、様子見ムードが広がった。政策金利に敏感な2年債利回りは数週間ぶりの低水準付近で推移している。

外国為替市場で英ポンドが対米ドルで上昇。米国のインフレ指標を受けて連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退し、ドルが広範に売られたことが主な要因。

インド準備銀行は、国際収支改善を目的とした銀行向け外貨スワップ制度が56億ドル超の資金流入を達成したため、予定を1ヶ月早めて終了すると発表した。この成功は、インドの外貨準備高の安定に対する当局の自信を示唆している。

UBSは、米連邦準備理事会(FRB)とカナダ銀行(BOC)の金利差見通しを主な要因として、米ドル/カナダドル相場のロング・ポジションを推奨した。目標値は1.425に設定されている。

米国の景気減速を示す経済指標が利上げ停止観測を強める一方、中東の地政学リスクがインフレ懸念を通じて長期金利を下支えし、債券市場は方向感に乏しい展開となっている。

BofA証券は、ドル円が160円を突破しても当局が介入しなければ、円防衛の信頼性が揺らぎ165円まで円安が進行する可能性があると分析。市場は当局の政策対応を注視している。