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中国半導体大手ASR、香港で重複上場を申請 上海科創板に続き

上海証券取引所のハイテク新興企業向け市場「科創板」に上場している中国のファブレス半導体大手、翱捷科技(ASRマイクロエレクトロニクス、688220.SH)が、香港証券取引所のメインボードへの重複上場を目指し、正式に上場申請書を提出したことが明らかになった。
香港での重複上場を計画
香港証券取引所が9月11日に開示した情報によると、翱捷科技は同取引所のメインボードへの上場申請を行った。目論見書によれば、共同保薦人(スポンサー)は中金公司(CICC)とモルガン・スタンレーが務める。
今回の申請は、上海に次ぐ香港での重複上場を目指すもので、承認されれば同社は国際的な資本市場へのアクセスを拡大し、投資家層を多様化することが可能となる。
事業概要と市場での地位
翱捷科技は、自社で製造拠点を持たない「ファブレス」形態のプラットフォーム型半導体企業である。同社は、多方式のセルラーベースバンド技術、AIコンピューティング技術、および複雑なSoC(システム・オン・チップ)の設計能力を統合した技術プラットフォームを構築している。
このプラットフォームを基盤に、同社は以下の3つの主要事業を展開している。
Ad- セルラー接続を核とする無線接続チップ
- スマートSoC
- ASIC(特定用途向け集積回路)のカスタムソリューション
調査会社フロスト&サリバンの資料によると、翱捷科技はセルラー接続チップ市場で世界的な地位を確立しており、2025年には出荷量ベースで世界市場の37.8%を占め、首位に立つと予測されている。また、2023年から2025年にかけての出荷量増加率も、世界の競合トップ5社を上回る見通しだという。
背景と投資家への影響
翱捷科技はすでに上海の科創板に上場しており、中国国内のテクノロジー分野における主要企業の一つとして認識されている。今回の香港上場は、米中間の技術競争が激化する中、資金調達チャネルを多様化し、地政学的リスクを分散させる狙いもあるとみられる。
投資家にとって、この重複上場は国際的にアクセスしやすい香港市場を通じて、中国の有力な半導体企業に投資する新たな機会を提供する。また、株式の流動性向上や、グローバルな評価基準に基づく企業価値の再評価につながる可能性も指摘される。