Story

中国のDUV露光装置の国産化報道を受け、ASMLなど半導体製造装置株が急落

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Jul 27, 20261 min read
中国のDUV露光装置の国産化報道を受け、ASMLなど半導体製造装置株が急落

Summary

月曜日、中国企業が先端半導体製造に不可欠なDUV露光装置の量産に成功したとの報道を受け、オランダのASMLや米国の関連企業の株価が大幅に下落した。西側の対中輸出規制の効果が薄れ、市場の勢力図が変化するとの懸念が広がっている。

Text size
Background

中国企業が半導体製造に不可欠な深紫外線(DUV)露光装置の量産を開始したとの報道を受け、月曜日の市場でオランダのASMLをはじめとする半導体製造装置メーカーの株価が急落した。この動きは、中国の技術的自立が進み、西側企業の主要な収益源が脅かされるとの懸念を浮き彫りにしている。

報道の概要と市場の反応

米メディアのThe Informationが報じたところによると、上海を拠点とする中国の政府系企業が、国内で初めて液浸DUV露光装置の量産に成功したという。この報道は、AI関連の好材料で上昇していた市場の雰囲気を一変させた。

このニュースを受け、半導体製造装置セクターは全面安となった。特に、露光装置で世界市場を独占するASMLの株価は5.06%安と急落。米国の同業他社も連れ安となり、アプライド・マテリアルズ(AMAT)は4.05%安、ラムリサーチ(LRCX)は4.49%安、KLA(KLAC)は3.60%安で取引を終えた。

市場が懸念する理由

今回の株価急落の背景には、投資家の深刻な懸念がある。市場は、中国が半導体サプライチェーンの国産化を加速させ、西側企業への依存を断ち切る可能性を織り込み始めている。

Sample IUX Markets – In-articleAd
  • ASMLへの直接的打撃: 米国やオランダの輸出規制により、ASMLは最先端の極端紫外線(EUV)露光装置を中国に販売できない。そのため、旧世代のDUV装置の対中輸出が同社の大きな収益源となっていた。中国がDUV装置を自給できるようになれば、ASMLの中国における最大の収益基盤が根本から脅かされることになる。
  • 米国企業への波及: 半導体製造において、回路パターンを焼き付けるリソグラフィ(露光)工程は最も技術的難易度が高いとされる。市場では、中国がこの最大のボトルネックを克服したならば、成膜(AMAT)、エッチング(LRCX)、検査(KLAC)といった他の工程でも国産装置への置き換えが進むのは時間の問題だと解釈されている。これにより、米国企業にとっての中国市場全体が失われるリスクが意識された。

輸出規制の逆効果か

西側諸国による輸出規制は、中国の半導体技術を旧世代のプロセスに留めることを目的としていた。しかし今回の報道は、ASMLのようなトップ企業からのアクセスを断たれたことが、逆に中国の国内研究開発を強力に促進した可能性を示唆している。

投資家にとってこれは、西側企業が中国という巨大市場の収益を失う一方で、中国の技術進歩を阻止するという地政学的な目標も達成できないという「最悪のシナリオ」と映っている。米国議会では、DUV装置の対中輸出をさらに厳しく制限する法案(MATCH Act)の審議が進められているが、今回の国産化が事実であれば、その実効性が大きく損なわれる可能性もある。

Back to latest news

LATEST