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アーティサン、ノバルティスに取締役会改革を要求 治験失敗と買収戦略を批判

スイスの製薬大手ノバルティス(NOVN)の主要株主であるアーティサン・パートナーズが、相次ぐ臨床試験の失敗と大型買収の不振を受けて、同社の取締役会の改革を公に要求しました。株価が急落したことを受け、企業統治、特に買収案件の監督プロセスを改善するよう求めています。
主要株主が取締役会の改革を要求
ロイター通信が木曜日に報じたところによると、アーティサン・パートナーズのマネージング・ディレクターであるデビッド・サムラ氏は、ノバルティスのヨルグ・ラインハルト会長に対し行動を促しました。サムラ氏は「取締役会レベルでの変革が必要だ。その一つは、案件を担当するチームの改善であるべきだ」と述べ、M&A戦略の監督体制に問題があるとの認識を示しました。
資産運用会社であるアーティサンは、ノバルティスの上位20株主の一つです。株主が公に取締役会の変更を要求するのは、今回が初めてとなります。
相次ぐ治験失敗と株価急落
今回の要求の直接的な引き金となったのは、今週立て続けに発表された2つのネガティブなニュースです。
Ad- アビディティ社の治験失敗: 火曜日、ノバルティスが120億ドルで買収した米アビディティ社の筋消耗性疾患治療薬が、後期臨床試験で失敗したと発表されました。このニュースを受け、同社の株価は10%以上下落し、時価総額が約300億ドル失われました。
- pelacarsenの結果: これに先立つ月曜日には、心臓病治療薬「pelacarsen」の試験結果が投資家を失望させ、株価はすでに3%下落していました。
買収戦略と報酬体系への批判
サムラ氏は、ノバルティスの過去のM&A(合併・買収)戦略が価値を破壊してきたと厳しく批判。「120億ドルの案件がゼロになるのであれば、経営陣はその責任を問われるべきだ」と述べました。同氏はまた、2024年に買収したドイツのバイオ企業モルフォシスについても、買収からわずか数カ月で評価損を計上した期待外れの案件として指摘しています。
一方で、サムラ氏は2018年からCEOを務めるヴァス・ナラシンハン氏個人を非難するのではなく、その事業運営を「非常に良い仕事」と評価。問題は、買収案件に対する取締役会の監督機能が不十分だった点にあるとの見方を示しました。さらに同氏は、評価損などを除外した調整後の業績指標に過度に依存する現在の報酬体系についても、「真の経済的成果」を反映するよう改革を求めました。
ノバルティスは声明で、最近の挫折にもかかわらず業績見通しに変更はないとし、「規律ある株主フレンドリーな資本配分アプローチを継続する」とコメントしました。アーティサンによる改革要求が報じられた後、木曜日の時間外取引でノバルティスの株価は1.6%以上上昇しており、一部の投資家が株主による積極的な働きかけを好感したことを示唆しています。