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アポロ、浮体式LNG事業者エナゴスの売却検討か 評価額30億ドル超の可能性

Summary
米投資会社アポロが、傘下の浮体式LNGインフラ事業者エナゴスの売却を検討していることが関係者の話で判明。アブダビ国営石油会社傘下のXRGが買収候補に挙がっており、評価額は30億ドルを超える可能性がある。
米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントが、傘下の浮体式液化天然ガス(LNG)インフラ事業者エナゴス・インフラストラクチャーの売却を含む戦略的選択肢を検討していることが、関係者の話で明らかになった。この取引におけるエナゴスの評価額は30億ドル(約4,700億円)を超える可能性がある。
売却交渉の概要
関係者によると、アポロはここ数週間、エナゴスの完全売却または一部株式の売却に関心を持つ複数の候補と協議を重ねている。売却が成立しない可能性も残されているという。
買収候補の一つとして、アブダビ国営石油会社(ADNOC)の国際投資部門であるXRGが浮上している。XRGはエナゴスの株式の最大50%を取得する提案を行っていると報じられている。
ロイターの取材に対し、アポロとXRGはコメントを控えた。エナゴスからの回答は得られていない。
エナゴスと浮体式LNGの重要性
エナゴスは、浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)9隻、貯蔵設備(FSU)2隻、LNG運搬船2隻を含む、合計13隻の船舶を運営している。同社の資産はブラジル、エジプト、オランダなどで長期契約に基づき世界的に展開されている。
Ad浮体式LNGインフラは、建設に多額の費用と長い年月を要する陸上の大規模施設を必要とせず、天然ガスを輸入できるという利点がある。これにより、より迅速かつ柔軟なエネルギー供給が可能となり、エネルギー安全保障の観点から市場での重要性が高まっている。
エナゴスは2022年にアポロとニュー・フォートレス・エナジーによって設立されたが、アポロは2024年1月にニュー・フォートレスが保有していた株式20%を買い取り、完全子会社化していた。
背景:XRGのLNG事業拡大
ADNOC傘下のXRGは、アラブ首長国連邦(UAE)国外での天然ガスおよび化学品資産の取得を積極的に進めており、今回の動きもその一環とみられる。同社は2035年までに年間2500万トンの生産能力を持つ統合的なグローバルガス・LNG事業の構築を目標に掲げている。
今年に入ってからも、XRGは米テキサス州のリオグランデLNGプロジェクトの株式を追加取得したほか、イタリアのEniと共同でアルゼンチンの上流鉱区の少数株式を取得するなど、LNG関連の投資を活発化させている。