Story

イプソメド株が急落、UBSが格下げ-ノボの薬剤候補への懸念で

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Sep 11, 20261 min read
イプソメド株が急落、UBSが格下げ-ノボの薬剤候補への懸念で
Text size
Background

スイスの医薬品投与デバイスメーカー、イプソメド・ホールディング(YPSN)の株価が11日の取引で急落した。大手金融機関UBSが同社の投資判断を引き下げたことを受け、株価は一時約6.9%安の355.2スイスフランまで値を下げた。

UBSによる格付け引き下げ

UBSは、イプソメドの投資判断を従来の「買い」から「中立」へと引き下げ、目標株価も425スイスフランから400スイスフランに修正した。この格下げの背景には、イプソメドが自動注射器の主要サプライヤーとなっているノボノルディスクの肥満症治療薬候補「カグリセマ」の先行きに対する懸念がある。

UBSによると、最新の臨床試験でカグリセマは、競合するイーライリリーの「チルゼパチド」との直接比較において、著しく劣る結果を示した。これを受け、UBSはカグリセマの糖尿病領域における売上予測を約50%下方修正した。

業績への影響

カグリセマの商業的な成功は、イプソメドの将来の収益見通しにとって重要な変数と見なされてきた。証券会社ジェフリーズは以前、カグリセマがイプソメドの2030年度の売上高の8~10%を占める可能性があると試算していた。

Sample IUX Markets – In-articleAd

UBSは、イプソメドが持つペン型注射器やウェアラブル注射器など、幅広い製品パイプラインが引き続き成長を牽引すると認めつつも、カグリセマの販売量減少による影響を中期的には完全には補えないと結論付けている。

市場の反応と背景

この日のイプソメド株の急落は、同社固有の要因によるものだった。スイスの主要株価指数(SPI)が約0.2%上昇し、米国市場も堅調に推移する中、イプソメド株は逆行安となった。スイス国立銀行による発表や主要な経済指標の発表もなかったことから、アナリストによる格下げが直接的な売り材料となったことが浮き彫りになった。

今回の下落に先立ち、イプソメドの株価は年初来で約16%上昇しており、アナリストはリスク・リワードの観点から妙味が薄れたと指摘していた。主要な成長ドライバーの一つを巡る不透明感の再燃が、年初からの上昇分の一部を帳消しにする形となった。

Back to latest news

LATEST