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日銀の追加利上げ観測で円が急騰、ドルは全面安

木曜日の外国為替市場で円が対ドルで急騰した。日本銀行(日銀)による金融引き締めが加速するとの観測が強まったことが背景にある。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げペースに対する見方の変化も重なり、ドルは主要通貨に対して全面安の展開となった。
円急騰の背景:日銀審議委員のタカ派発言
今回の円高の直接的な引き金となったのは、日銀の高田創審議委員によるタカ派的な発言だ。高田氏は、9月17日〜18日に開かれる金融政策決定会合で、コストプッシュ型のインフレに対応するため、25ベーシスポイント(bp)を上回る利上げや連続利上げの可能性に言及した。
この発言を受け、短期金融市場では9月会合での50bp利上げの可能性が織り込まれ始め、今秋後半までの連続的な引き締め観測が急速に高まった。円は対ドルで一時2%近く上昇し、約1ヶ月ぶりの高値となる1ドル=155.6円近辺まで買われた。
市場では急激な変動から政府・日銀による為替介入への警戒感も浮上したが、アナリストらは今回の円高は実弾介入ではなく、金融政策見通しの急激な修正によるものだと指摘している。
ドル安の要因と米金融政策の見通し
円高と同時に、ドルは主要通貨バスケットに対するドル指数が0.58%下落し99.02となるなど、広範に売られた。米国の民間雇用統計が市場予想を下回ったことに加え、FRB高官の発言がドルの重しとなった。
Adニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁は、今後のマクロ経済データに対して「様子見」姿勢を示唆し、9月の会合での大幅な追加利上げ観測を後退させた。これを受け、トレーダーはドルロングのポジションを縮小した。
他通貨の動向と今後の注目点
ドル安の流れを受け、ユーロは対ドルで0.3%上昇し、1.1622ドルで推移した。オーストラリアドルは、好調な経済指標に支えられ、対米ドルで0.7140ドルと底堅く推移している。
オーストラリア統計局が発表した第2四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.4%増、前年同期比2.1%増といずれも市場予想を上回った。7月の貿易黒字も堅調な資源輸出を背景に拡大した。
一方、日本の片山さつき財務大臣と米国のスコット・ベッセント財務長官は、為替市場で無秩序な動きが再燃した場合には協調行動を取る用意があると改めて表明しており、大型連休(シルバーウィーク)を前に円のショートポジションには依然として慎重なムードが漂っている。