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米国債利回り、高水準で推移 強い雇用統計と原油高が利上げ観測を後押し

米国の国債利回りは、予想を上回る強い雇用統計と原油価格の急騰を受けて複数年ぶりの高値圏で推移している。これにより、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続するとの市場の観測が強まっている。
債券利回りを押し上げる二つの要因
金融政策の動向に敏感な米2年国債利回りは4.381%に達し、複数年ぶりの高水準を記録した。長期金利の指標となる10年国債利回りも4.795%と、2025年の高値に迫る水準で推移している。
債券市場は、エネルギー価格の高騰とFRBのタカ派的な姿勢が重なる状況を織り込みつつあり、追加の金融引き締めを警戒している。先週発表された非農業部門雇用者数が16万2000人増と市場予想を上回ったことが、利上げ観測を支える主な要因となっている。
100ドルに迫る原油価格とインフレ懸念
ブレント原油価格は1バレル98ドル付近まで急騰し、心理的な節目である100ドルの大台に迫っている。Investing.comによると、この上昇はイランがペルシャ湾のエネルギーインフラに対する脅威を示唆したことが引き金となった。
Ad原油価格が100ドルを超えれば、深刻なコストプッシュ型のスタグフレーション(景気後退下の物価上昇)を引き起こす可能性がある。そうなれば、各国中央銀行は景気減速下でもインフレ抑制のために高金利を維持せざるを得なくなるという懸念が市場で広がっている。
今後の焦点はCPIとFOMC
市場の注目は、今週金曜日に発表される米消費者物価指数(CPI)に移っている。強い雇用統計に続き、インフレ指標も力強い結果となれば、FRBの利上げ期待はさらに高まることになる。
投資家は、9月15日、16日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定を見極めようとしており、CPIの結果がその見通しを左右する重要な材料となる。市場では、FRBが秋遅くまで引き締め姿勢を維持するとの見方が織り込まれつつある。