Story
米石油リグ稼働数、週間で5月以来の大幅増-UBS調査

Summary
UBSのデータによると、米国の石油・ガスリグ稼働数は週間で8基増加し、2026年5月下旬以来最大の伸びとなった。将来の生産動向を示す先行指標として、パーミアン盆地を中心に掘削活動が活発化していることが示された。
UBS Evidence Labが発表したデータによると、米国の石油・ガス掘削リグの週間稼働数は8基増加した。これは5月下旬に10基増加して以来、最大の週間増加数であり、2026年に入ってから2番目に大きな変動となる。
パーミアン盆地が活動増を牽引
今回の増加を主導したのは、国内最大のシェールオイル産地であるパーミアン盆地で、5基の増加を記録した。同盆地にとっては4月以来最大の週間増加数となる。内訳は、デラウェア地区で3基、ミッドランド地区で2基の増加だった。
その他の地域では、ウィリストン盆地とデンバー・ジュールズバーグ(DJ)盆地がそれぞれ1基増加した。一方、天然ガス生産が中心のヘインズビル・シェールでは1基減少した。
企業別の動向と市場シェア
UBSの調査対象となっている上場オペレーターの稼働リグ数は、週間ベースで273基と横ばいだった。個別企業では、デボン・エナジー(DVN)、オキシデンタル・ペトロリアム(OXY)などがそれぞれ1基リグを増やした一方、シェブロン(CVX)は2基、シェル(SHEL)は1基減少させた。
Ad現在、最も活発な上場オペレーターはエクソンモービル(XOM)で36基を稼働させている。これにデボン・エナジー(33基)、コノコフィリップス(30基)が続く。一方で、UBSの調査対象企業が全体に占める稼働リグのシェアは44%から43%に低下しており、非上場の民間オペレーターが市場シェアを拡大し続けていることが示唆される。
市場への示唆
リグ稼働数は将来の原油生産量を示す先行指標と見なされている。今回の増加は、足元の原油価格上昇が背景にあるとみられる。指標となるWTI原油先物の期近物は、今月に入ってから23%上昇している。
2025年末と比較すると、現在のアクティブなリグ稼働数は15%増加している。特に石油リグは29%増と大幅に伸びているが、天然ガスリグは11%減となっており、両コモディティの市況の違いを反映している。なお、金曜日に発表されたベーカー・ヒューズ社のリグカウントでは、米国全体で3基の増加が報告されている。