Story
ネビウス株が急騰、GPUクラウド料金の値上げ発表でAI需要の強さ示す

Summary
クラウド企業のネビウスが、GPUサービスの大幅な価格引き上げを発表したことを受け、17日の時間外取引で株価が急騰した。AI向け計算能力の需要が供給を大幅に上回っていることを示す動きとして、市場は同社の価格決定力と収益性向上を好感している。
クラウドインフラを手がけるネビウス(Nebius Group NV)の株価が、17日の時間外取引で11.1%急騰した。同社が10月1日付でオンデマンドGPUクラウドサービスの広範な価格引き上げを顧客に通知したことが直接の材料となった。
2カ月で2度目の大幅値上げ
発表によると、今回の価格改定は主要なサービスに及ぶ。Investing.comが報じた主な値上げ幅は以下の通り。
- Nvidia H100インスタンス:約17%
- 最新のNvidia B300 GPUインスタンス:約21%
- AMD EPYC Genoa CPUインスタンス:25%
ネビウスによる値上げはここ数カ月で2度目となる。B300インスタンスの料金は、一連の価格改定により累計で約56%上昇したことになる。この動きは、AI向け半導体の供給不足を背景に、クラウドインフラプロバイダーの交渉力が構造的に高まっていることを示唆している。
AI需要の逼迫を市場が好感
Ad市場関係者はこの発表を、AIの計算能力に対する需要が供給を依然として大幅に上回っていることの直接的な証拠と受け止めている。これにより、ネビウスの価格決定力と利益率見通しが強化されるとの見方が広がった。
この好材料はセクター全体にも波及し、他のクラウドコンピューティング関連銘柄も時間外取引で連れ高となった。アナリストは以前から、この力関係の変化がクラウド業界にとって長期的な追い風になると指摘していた。
安定したマクロ環境も支援材料
当日はマクロ経済環境も株式市場にとって良好だった。前日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を25ベーシスポイント引き上げ、目標レンジを3.75%~4.00%とすることを決定。この動きは市場で広く予想されていたため、大きな混乱なく消化された。
企業固有の収益拡大に直結する材料、セクター全体への追い風、そして安定したマクロ環境という3つの要因が重なり、ネビウス株は前日終値の209.37ドルを大きく上回り、232.50ドルに向けて急伸した。