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米国ガソリン価格、中東情勢緊迫化で再び4ドル台に

Summary
中東での米国とイランの対立再燃を受け、米国のガソリン全国平均価格が心理的節目である1ガロン4ドルを再び上回った。原油価格の急騰と複数の供給懸念が背景にある。
米国自動車協会(AAA)のデータによると、7月20日、全米のガソリン平均小売価格が1ガロンあたり4.0030ドルに達し、多くの消費者にとって心理的な節目である4ドル台を再び突破した。米国とイラン間の敵対行為が再燃し、世界の石油供給の要衝であるホルムズ海峡のエネルギー輸送が混乱していることが直接的な原因となっている。
中東情勢の緊迫化が価格を牽引
ガソリン価格の上昇は、原油価格の急騰と連動している。7月上旬に米国とイラン間の停戦合意が崩壊して以降、原油価格は今週だけで約16%急騰した。原油はガソリン生産の主要コストであるため、その価格変動は小売価格に直接影響を与える。
ホルムズ海峡は世界のエネルギー安全保障にとって極めて重要であり、紛争前には世界の石油供給量の約20%が同海峡を通過していた。イランが3月下旬に初めて海峡の通航を停止した後にもガソリン価格は4ドル台に達したが、6月に両国が戦争終結に向けた覚書に署名したことで一旦は沈静化していた。
複数の供給懸念が重なる
Ad中東情勢に加え、他の要因もエネルギー価格を押し上げている。ウクライナによるロシアのエネルギーインフラへの攻撃が激化し、同国の精製能力が低下していることも、世界的な供給不安を煽っている。
また、米国内の燃料在庫の低さも価格上昇の一因となっている。米政府のデータによると、先週のガソリン在庫は2億1050万バレルで、過去5年間の平均を約150万バレル下回る水準にある。
消費者心理と政治への影響
1ガロン4ドルという価格は多くの米国家計にとって経済的な痛みを伴う水準であり、消費者心理への影響が懸念される。ガソリン価格の高騰は、11月に控える中間選挙を前に、トランプ大統領と共和党にとって政治的な火種となっている。