Story
ズュートツッカー、第1四半期の大幅増益を受け通期売上高見通しを上方修正

ドイツの砂糖・食品原料大手ズュートツッカーが発表した2026/27年度第1四半期(6月末まで)決算は、営業利益が大幅に増加し、これを受けて通期の売上高見通しを上方修正した。砂糖事業におけるコスト削減と、子会社が生産するエタノールの価格上昇が業績を牽引したことが好感されている。
第1四半期は41%の営業増益
同社が発表した第1四半期の営業EBITDA(利払い・税・償却前利益)は、前年同期比で約41%増の1億3,500万ユーロに達した。経営陣は、この好調な結果について、砂糖事業におけるコスト低下と、子会社CropEnergies部門が生産するエタノールの価格上昇によるものだと説明している。
一方で、第1四半期の売上高は、前年同期比で約4%減の約21億ユーロとなった。これは、中核である砂糖事業における販売数量の減少と価格の軟化が影響した。
通期見通しを上方修正
Ad好調な四半期決算を受け、ズュートツッカーは2026/27年度通期の売上高見通しを引き上げた。新たな見通しは81億ユーロから85億ユーロの範囲とし、従来の80億ユーロから84億ユーロの範囲から上方修正した。
通期のEBITDA見通しは、4億8,000万ユーロから6億8,000万ユーロの範囲で据え置かれた。同社はまた、6月上旬までのてん菜の生育状況がほとんどの栽培地域で良好であることも報告しており、収穫への期待が高まっている。ただし、地政学的およびマクロ経済の不確実性が依然として通期の業績見通しを複雑にしているとも指摘している。
市場への示唆
今回の決算とガイダンスの上方修正は、同社のコスト管理とエタノール事業の経済性改善が、長引く砂糖事業の弱さを相殺し始めていることを示す最初の具体的な証拠として、投資家から注目されている。好調な業績は、株価の回復に向けた重要なファンダメンタルズの裏付けとなる可能性がある。